マカロニえんぴつ『ワンドリンク別』歌詞の意味を考察!恋ではない故意ではないと言葉選びが秀逸な曲

マカロニえんぴつの楽曲『ワンドリンク別』は、2015年に発売されたアルバム『アルデンテ』の中に収録されている楽曲です。
アルデンテはマカロニえんぴつ初の全国流通盤となったアルバムで、インディーズ時代の1stミニアルバムです。
マカロニえんぴつの本当の初期に収録された楽曲ですが、現在でもマカロニえんぴつのファンの間では人気の曲で、ライブで盛り上がる定番の楽曲となっています。
1分50秒という短い曲ですが、歌詞の内容もとても濃い1曲となっているようです。
今回はマカロニえんぴつの楽曲『ワンドリンク別』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
この記事の目次
マカロニえんぴつ『ワンドリンク別』歌詞の意味を考察

ここからは、マカロニえんぴつの楽曲『ワンドリンク別』の歌詞の意味を考察していきます。
恋ではない故意ではないと恋人ではない関係を表現
「恋ではない」と連続で歌うところから始まります。
恋ではないので恋人ではないということ。
付き合いたいとかそういうことは思っておらず、とりあえず男女の一線を越えた関係にはなりたいだけという、この曲の主人公の思いが読み取れます。
その行為だけが目的なので、好きとか付き合いたいとかといった感情が入ってしまうとあとで吐きそうになるほど虚しくなるので、そういう関係はやめて欲しいと思っています。
「ねえそれでもいい?」と行為に至る前に改めて相手に確認をとっています。
曲の主人公としては、行為ができれば誰でもいいと思っているようで、それは言うと相手に失礼なので言わないつもりだったようですが、歌詞の感じだとどうやら言ってしまったようですね。
「恋ではない」という歌詞が再び登場しますが、「故意ではない」という言葉も今度は混ざっています。
ここの言葉の使い方は面白いですが、こういう遊びの関係を持ちかけているのはわざとではなく、たまたまであると言いたいようです。
好きとか愛してるとはまだよく分からないから、とりあえず行為だけしようと訴えています。
わざとではないにしても失礼なことですけどね。
「のれればいい」からは、バンドのライブ会場の様子と曲の登場人物の二人の関係の両方の意味を持たせながら曲は展開していきます。
「ワンドリンク別」とは元々はライブ会場などで入場の際に料金を支払う時に、ライブの料金とは別に土ドリンク代がかかることをいいます。
「のれればいい」では、ライブで観客が「音楽にのれればいい」と歌っているのと、二人の行為の様子で「のれればいい」と歌っている二つの意味があります。
「飲めればいい」「酔えればいい」「踊れればいい」という歌詞も、ライブ会場の様子と捉える事は簡単にできます。
その意味に加えて二人の行為や関係も表していて、恋愛感情はないからとりあえず今夜二人は飲んで酔って行為も楽しめればそれでいいと割り切っている様子が伝わってきます。
ワンドリンク別は、二人の間でいえば恋愛とは別だと表現したいのではないかと思います。
暗がりでごまかすのは観客の少なさと二人の関係
「暗がりでどうかごまかして」「いつまでたっても埋まんないフロア」では、ライブ会場の観客が少なくフロアが埋まらないから、暗くしてごまかしてと歌っています。
さらにこの歌詞には、二人の恋愛感情のない行為だけの関係も表現していて、楽しいけど虚しい気持ちで、心にぽっかり穴が空いたような気持ちになっていて、暗がりの中の行為でその感情をごまかしたいと思っていることが分かります。
「繋がり合って転換で冷めて」とありますが、転換というのは、対バン形式のライブの時に、一つのバンドの演奏が終わった後、次のバンドに替わる時の事をいいます。
自分たちがステージで演奏している間は気分も上がっていますが、転換して別のバンドが登場するとその気持ちは冷めてしまうということを表現しているようです。
別のバンドの方が盛り上がっていたり、演奏などの実力が上だったりして気分が少し落ち込んでいるのかなと思います。
この歌詞を二人の関係に置き換えると、繋がり合っては行為の途中のことを表しているのかなと思いますし、体位が転換して冷めた気持ちを表現しているように思います。
終わるまであなたの中にいさせては、ライブでいうと対バンも含めて終わるまでは自分たちのバンドのことを少しでも覚えておいてほしいという思いが込められているのかなと思います。
二人の関係では、行為が終わるまでのことを表現しているのだと思います。
遊びじゃないよからの部分は、バンドとしての有り方のようなものが表現されているのかなと思いました。
二人の関係としては、遊びじゃないし本気でもない、そういう恋ではない関係だけど、また会いたい時は会ってねと都合よく軽くとらえているようですね。
まとめ

今回は、マカロニえんぴつの『ワンドリンク別』の歌詞の意味を考察してきました。
バンドのライブ会場での様子と二人の関係を掛けて、うまく歌詞で表現した名曲でした。
マカロニえんぴつはいつも言葉の使い方が上手ですが、バンド活動の初期の頃からその才能は開花していたのですね。
いつの曲もマカロニえんぴつには名曲が存在します。
どの曲も聴いて楽しみたいと思います。
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