『さよなら王子様』歌詞の意味を考察!sympathyの11年前の楽曲がバイラルヒット!

sympathyの楽曲『さよなら王子様』は、2011年7月にリリースされたアルバム『トランス状態』の中の楽曲です。

sympathyは、日本の4人組のガールズバンドで、高知県立高知小津高等学校フォークソング部の同級生で結成されたバンドです。
楽曲のリリースはそれほど多くはありませんが、現在も活動は続いています。
そんなsympathyの『さよなら王子様』が、11年経った令和の時代にじわじわとヒットし始めています。
Tiktok等のSNSで、楽曲をしようして投稿する動画が広まっていて、特に歌詞の中にある「わたしはあなたの魚でしょ」という印象的なフレーズがネットミーム化しているようです。
そこで今回はsympathyの楽曲『さよなら王子様』の歌詞の意味を考察していきます。

トランス状態

この記事の目次
『さよなら王子様』歌詞の意味を考察

ここからは、SNSでヒットしている楽曲『さよなら王子様』の歌詞の意味を考察していきます。
依存していた恋から抜け出す瞬間
わたしはあなたのサカナでした 破れかぶれラブレターをあげるわ 買い揃えたコンプレックス・コレクション きょうはどれを着ようかな? お客さん 早く帰って 悪口だってほんとは好きだよ ちっともいい子じゃないけど、一生死ぬまで 隣にいて
「サカナ」はいくつかのニュアンスが重なっていて、
水がないと生きられない → 相手がいないと生きられない存在
釣られる・飼われる → 支配されていた側
水槽の中 → 閉じた関係・依存関係
つまり「あなた中心でしか生きられなかった、従属的な存在だった」という自己認識なのかなと思います。
ヤケクソで、本音や未練を、もうどうなってもいいという気持ちでぶつけ、最後の感情を吐き出しているようです。
“別れの直前の告白”のようにも読めますね。
自分の欠点や劣等感を「コレクション」として抱え込んでいる状態で、
普通は隠したいものなのに、それを“揃えている”=自分のダメさを過剰に意識していて、むしろそれをアイデンティティにしてしまっていると歌っています。
「きょうはどれを着ようかな?」は「どのコンプレックスを前面に出して生きようか?」と、本当の自分ではなく、“欠点で作った人格”を着ているという感覚です。
「お客さん」=恋人を“他人”として扱い、「もうこの関係終わってほしい」「あなたはもう“内側の人”じゃない」という距離の変化がみてとれます。
傷つけられても、それすら愛だと思ってしまう、否定すら「繋がり」に感じてしまう依存が、「悪口だってほんとは好きだよ」という表現になっています。
自己否定(いい子じゃない)
それでも求める(隣にいて)
「こんな自分でも愛してほしい」という願いと、「離れたくない」という依存が同時に出ています。
さよならわたしの王子様 暗闇の中で ゆらゆら 揺れた さよならわたしの王子様 0時の鐘が鳴った 鳴った 鳴った
王子様とありますが、ずっと付き合っていた彼氏のことなのか、ずっと片思いをしていた相手のことなのかははっきり分かりません。
その相手との別れを歌っています。
ただ別れを決めたのにまだ未練があり、気持ちが揺れ続けている状態です。
シンデレラをモチーフに、魔法が解ける時間、幻想が終わる瞬間を「恋という夢から覚めた」「現実に戻された」ことを表現しています。

自覚して壊して現実に戻る
無知で子供で軽薄で浅はかなまま追いかけて 結婚してって言っちゃいたい 命令よって言っちゃいたい ピンクがかったトラウマにリボンをかけてプレゼント 「なんか目が死んでるよ」って いつものことだよ
自分の恋を“自己批判”している部分です。
無知=恋を分かっていなかった
子供=精神的に未成熟
軽薄・浅はか=感情だけで突っ走っていた
「ちゃんと考えずに、幼いまま依存的に追いかけていた」という痛い自己認識です。
愛情というより“支配欲・執着”に近い感情で、本来は対等なはずの恋愛を「命令」にしてしまう。
「不安だから縛りたい」「失いたくないから強制したい」という歪みが感じられます。
ピンク=恋・可愛さ・ロマン
トラウマ=本来は傷・苦しみ
傷ついた恋の記憶を、可愛いものとしてラッピングしています。
「なんか目が死んでるよ」というところが、周囲から見ても異常。
でも本人は慣れてしまっていて、壊れてることが日常になっています。
甘い夢はもう終わり 積み木は全部 片付けて
恋=夢・幻想だったと認めて、その終わりを受け入れています。
「積み木」は子供の遊び・不安定なもの・簡単に崩れるもので、子供みたいに作っていた恋の世界を全部壊して片付け、現実に戻る決意が感じられます。
天気予報で待ちぼうけ バスガイドただの言い訳 四角の中の女の子 ポーチの中からミサイル装備で ページ破ってここに来て 子供だなんていわないで 画面の中で羅列する言葉だけなら ゴミ箱行き
天気予報=外部の情報で、待ちぼうけ=主体性がない
自分で動かず、ただ期待して待っていた恋ということ。
バスガイドは誰かに導いてもらうことへの依存で、進めない自分への言い訳ということかなと思います。
四角=スマホ画面
女の子=SNS上の自分 or 他人
ミサイル=言葉・攻撃・感情の爆発
画面越しに攻撃的な感情をぶつける存在になっています。
ページ破っては、物語(理想・幻想)から抜け出して現実に来てほしい。
でも自分を子供扱いされたくないという、成長したいけど、まだ未熟な葛藤が見られます。
そしてSNS・メッセージだけの関係 本音のないコミュニケーション、そんなものには価値がないと切り捨てています。
さよならわたしの王子様 暗闇の中で林檎がきえた さよならわたしの王子様 ヒールは脱げたまんま まんま まんま
林檎は白雪姫がモチーフで、誘惑・禁断・愛の象徴
恋そのもの(甘い誘惑)が消え、最初のサビから見ると未練が“消失”に変わっています。
ヒールはシンデレラがモチーフで、ヒール=大人の女性・背伸び・理想像
脱げたまま=取り繕えない状態
「大人ぶっていた自分が崩れ、もう飾らない、飾れない」と歌っていますね。
理想の自分も恋も全部やめる
彼女はヒールを脱ぎ捨てる 大人になるのは諦めた 根っから冷めてるふりしてる いい子になるのももうやめだ いつものホームで振り返る 滲んだ廊下と建て前と 自販機の横 並んだ警察 あの日ごと ゴミ箱行き
「ヒールを脱ぎ捨てる」で、無理して作っていた“理想の自分”をやめるといったことを表現しています。
「ちゃんとした大人になる」=いい恋をする、ちゃんと振る舞う、理想的な女性になるということなのかなと思いますが、そういう“正しさ”を全部手放すという意味です。
本当は冷めていないのに、そう装っていて、傷つかないための防御、本音を隠す仮面が見えます。
「好かれるためにいい子でいる自分」をやめ、他人基準の自分を捨てる決意も感じられます。
「ホーム」」といった、日常の場所で、過去を振り返っています。
滲んだ廊下=過去の記憶
建て前=本音じゃない関係
本音じゃなかった関係性も全部含めて過去になると歌っています。
「自販機の横 並んだ警察」は、非日常(警察)+日常(自販機)で
どうでもいい日常と、忘れられない記憶が混ざっている状態なのかなと思います。
“あの日”=恋の記憶全部
ゴミ箱行き=価値を失わせる行為
思い出ごと捨てるという強い決別が感じられる歌詞です。
さよならわたしの王子様 暗闇の中で ゆらゆら 揺れた さよならわたしの王子様 0時の鐘が鳴った ヒールは脱げたまんま まんま まんま
最後のサビは、先に登場してきたサビと同じ歌詞になってはいますが、ここではもう未練の揺れは薄く、かなり言い切りに近い感じがします。

まとめ

今回は、sympathyの楽曲『さよなら王子様』の歌詞の意味を考察してきました。
この楽曲は、依存していた恋から抜けて成長するのではなく、未熟なままでも幻想を手放すというリアルな終わり方をしています。
ただ、このリアルな表現が、リスナーの共感を生んでいるのかもしれません。
10年以上昔の楽曲ですが、今聴いても新鮮で、何度も聴きたくなる楽曲だと感じました。








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