『メクルメ』歌詞の意味を考察!ボカロPフロクロが初星学園の篠澤広で歌う楽曲

『メクルメ』という楽曲が、YouTubeや音楽サブスクでヒットしています。
2024年12月21日にリリースされた楽曲ですが、2024年年末から2025年年始にかけてヒットが続いている楽曲です。
『メクルメ』は、学園アイドルマスターというアイドル育成シュミレーションゲームの中に登場する篠崎広というキャラクターが歌う楽曲です。
楽曲を制作したのは、ボカロPのフロクロさんです。
フロクロさんが作る曲に対して、少し不協和音のようなメロディを当てて歌う楽曲で、不思議な雰囲気に包まれています。
篠崎広の声優は川村玲奈さんです。
この不思議な楽曲の実態はどのようなものなのか調べるために、気になる歌詞の意味を確認してみました。
曲を聴いているだけでは歌詞が聞き取りづらく、どのような曲なのか分かりづらく感じ人もいるかと思います。
そこで今回は、『メクルメ』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
この記事の目次
『メクルメ』歌詞の意味を考察

ここからは、『メクルメ』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
タイトル『メクルメ』の意味
タイトルの『メクルメ』ですが、一体どのような意味がこめられているのでしょうか?
楽曲の中でも「それがメクルメ」と、メクルメを説明するかのような歌詞がありますが、歌詞の内容自体がかなり難解な楽曲なので、歌詞だけではいまいちメクルメの意味が分かりづらいです。
『メクルメ』と似たような言葉で「めくるめく」という言葉があります。
「めくるめく」とは目がくらむ、めまいがするという意味と、その意味から派生して、あまりに素敵で理性を失うといったポジティブな使い方もされます。
この「めくるめく」から「く」がない言葉が「メクルメ」になりますね。
この「く」ですが、「苦」と捉えてみると、「メクルメ」には「苦が足りない」と考えることができます。
『メクルメ』という楽曲は、歌っているのが篠澤広というゲームの中のキャラクターですが、篠澤広は「辛く苦しいレッスン」や「うまくいかないこと」に対して喜びを感じるという変わった性格のキャラクターです。
その篠澤広というキャラクターの性格を表しているタイトルで、いつも「自分を苦しめるようなことをしたい」という思いから「まだまだ苦が足りない」という気持ちになり、『メクルメ』というタイトルになったのかなと推測できます。
またメクルメというタイトル名の別の考えもあります。
「めくるめく」という言葉ですが、漢字にすると「目眩く」と書き表すことが出来ます。
ここから「く」をとると「目眩」という漢字になりますが、「目眩」の読み方は「めまい」です。
そのため、『メクルメ』とは「めまい」のことを表しているのではないかという考え方もできます。
篠澤広は極端に体力がないというキャラクターで、ストレッチをするだけでも生死の狭間をたゆたうほど。
アイドルに向けてのレッスンもいつもフラフラになりながら行っているようです。
それでも自分を苦しい状況に追い込むことが好きな性格から、いつも「めまい」を感じている篠澤広を表現したタイトルとも考えることが出来ます。
篠澤広を表現した歌詞
タイトルが歌っている篠澤広を表したタイトルと考えることが出来ますが、歌詞の内容も篠澤広というキャラクターを表現している歌詞と考えることができると思います。
ただ、この楽曲の歌詞の意味を考察するのはかなり難解で、正直歌詞をみても意味が分からない部分が多いです。
ただその分からない感じが篠崎広そのものとも感じます。
めくる見つめる唱えるはアイドルの特訓をする篠崎広
冒頭「めくる 見つめる そっと唱える」からの部分は、篠崎広がアイドルに向けて様々なレッスンを試行錯誤しながら、フラフラになって頑張っている様子が描かれているのではないかと思います。
テキストを読んで音読して見たり、試行錯誤する中で何かがひらめいたり、頭を働かせて「不思議」で分からないようなことがないように頑張っているということかなと思います。
また、それを「メクルメ」と曲の中では表現しています。
その後の「落下している電波」「繰り返しのサイン波」「箱庭の実験」「そびえたった世界観」など、この辺りの歌詞は、篠澤広がアイドルの世界を目指す前の状況を表しているのかなと思います。
元々飛び級で大学に入学したような天才少女で、そのまま学力を生かして進んでいけば順風満帆な人生を歩めたと思いますが、「うまくいかないこと」に喜びを感じる篠澤広は、一番自分に向いてなさそうなアイドルの世界に敢えて飛び込んでいきます。
「この清らかな檻から連れ出して」と叫んでいるのは、順風満帆な学問の世界から抜け出したいという思いから出てきた言葉なのではないかと思います。
「甘い妄想溶けない」は、苦しいことが好きな篠澤広にとっての厳しいアイドルの世界がとても魅力的に見えてしまった状態で、「古い本能離れない」は苦しいことが好きという本能、そして今の状態を脱して厳しいアイドルの世界に飛び込みたいという衝動を解放したいという思いが感じられます。
「季節を待ちわびたりして」からの部分も、アイドルの世界に入る前の心境を表しているのだと思います。
「春夏秋」とあり、冬がありませんが、「眠たくなる」と続いていることから、冬は冬眠に入るということを意味しています。
活動的に動くものの物足りず、冬眠に入って次の春には新しく生まれ変わって新しい世界に踏み出したいという気持ちが表現されているように感じます。
「まだ見ぬ何かと交わりたい」は、新しい世界に踏み出したいということ。
窓の外に新しい世界が開けていて、自分と世界の間にある境界で思い悩んでいる姿が思い浮かびます。
素敵な流刑地からは厳しいアイドルの世界を表現
「素敵な流刑地な」からの部分は、ようやくアイドルの世界に足を踏み入れた後のことを表しています。
何も分からない、これからどうしていいのかも分からないけど、決められた人生を歩むのではなく自分が思い描いた通りに人生を進むことができるという無限の可能性を感じることができる歌詞になっています。
「動かすほどに遠ざかる体」は、体力のない篠澤広がレッスンをしている様子が表現されていて、それでも苦しいことが大好きなので積極的に虚ろになるくらい疲れにいく姿が思い浮かびます。
最後のサビでは、最初に登場したサビと同じような歌詞ですが、ちょっとずつ違っていて、アイドルを目指す世界に飛び込む前と後の心境の変化が表現されています。
「季節は待ちわびた」とは、ようやく新しい世界に足を踏み入れたことで目の前に移る世界が変わったということを表しています。
「春夏秋」の後、冬眠には入らず目の前の新世界を進んでいっているところも、最初のサビとは違った心境であることがわかります。
私と世界の間にあった壁も取り払われ、世界の中で自分は生きているんだと生きがいを感じ、いきいきしている様子が分かります。
まとめ

今回は『メクルメ』の歌詞の意味を考察してきました。
『メクルメ』はボカロPのフロクロさんが作り、ゲームのキャラクターである篠澤広が歌った曲になっています。
『メクルメ』の歌詞の世界観を理解するためには、篠澤広というキャラクターのことをまずは知っておく必要があります。
苦しいことが好き、うまくいかないことが好きという変わった性格のキャラクターで、頭がいいのに一番向いていなアイドルの世界にいけば苦しい思いを味わうことが出来るから、アイドルを目指すようになったという性格を生かした歌詞となっています。
難しい言葉も多いので、キャラクターを理解しても理解しきれない歌詞は登場しますが、分かってくると面白い歌詞で、クセになる楽曲になっていると思います。
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