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鬼ノ宴の歌詞の意味を考察/月曜日曜などの言葉遊びと釈迦や地獄などを用いた深い人生の提言

2024年5月17日

友成空さんの歌う『鬼ノ宴』が、ヒットしています。

そのヒットの秘密に、歌詞の意味や内容が面白いといったことも1つの理由なのではないかと思います。

歌詞は比較的わかりやすいですが、さらに深く考察して見てみると、人生の提言を掲げているようにも感じます。

そこで今回は、友成空さんの『鬼ノ宴』の歌詞の意味を考察してみました。

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鬼ノ宴の歌詞の意味を考察

ここからは、友成空さんの鬼ノ宴の歌詞を私なりに考察していきたいと思います。

ちなみにこの歌は、Aメロで主人公の一歩踏み外してしまった時の困惑や葛藤が表現され、Bメロでこのまま踏み外してしまっていいのかとちょっとハッとさせられるも、サビで鬼ノ宴に落ちていくという歌になっています。

ただこの鬼ノ宴はそのままずっと居座る場所ではなく、その時その瞬間だけの快楽を楽しむ場となっています。

1番、2番と曲が進むにつれて、主人公はどんどん鬼ノ宴の快感に落ちていってしまいます。

鬼ノ宴に入っていくまでの葛藤を描いた1番のAメロとBメロ

主人公は、人生において今少し踏み外したところにいる設定になっています。

それはその人によってどのような状況なのかは変わってきますが、単純に曲のタイトルのように、飲み会で羽目を外すかどうかといった状況もありますし、今年話題になったところで分かりやすく例えると、ギャンブルにハマってしまうかどうかの瀬戸際にいるという状況もこの歌の設定に当てはまるでしょう。

やってはいけないことだけど楽しそう、でも今まで真面目に生きてきた人からしたら何から手を出せばいいのか分からない。

そういった困惑をAメロで表現し、美味しいのか不味いのかも分からないと歌っています。

Bメロに入ると自分の理性が働き、それを仏様が助言してくると表現しています。

ここは我慢するべき、この先にはいかないようにとことあるごとに毎回頭の中で助言されますが、今回はその助言は邪魔だとばかりに振り払ってしまいます。

サビに向かって鬼が誘惑してくるこの先の宴へ、本能のままに主人公は落ちていきます。

サビは踏み外した先で繰り広げられる鬼ノ宴

サビでは鬼の宴に参加して思いのままに楽しむ主人公の様子が描かれています。

抵抗せずに口を開けて酒を飲み、一度きりの宴を思う存分楽しもうという様子が伝わってきます。

嫌いなものは食べなくてもいい、好きなものだけ食べればいい。

鬼の宴となっていますが、主人公にとっては天国のような場所となっているようです。

ここで出てくる「はじマンデー(始月曜)」にすごくセンスを感じますし、ここがいいというリスナーのコメントはよく見受けられます。

鬼ノ宴の中での少しの葛藤や罪悪感を描いた2番

2番に入ると、鬼ノ宴の中で繰り広げられている遊びの様子が描かれています。

遊びといっても違法な博打で悪い遊びにどっぷりハマってしまっていて、どっちのカードをめくろうかと悩んでいます。

1番では鬼の宴に入っていこうかどうかという葛藤でしたが、2番では博打にどうやって勝とうかといった悩みや葛藤に変わっていて、そのスリルを楽しんでいるように見えます。

芥川龍之介の『蜘蛛の糸』のように、お釈迦さまが悪い方向でいってしまっている主人公に対して「まだ間に合うから出てこい」と助け船を出しますが、鬼が横から「このまま落ちていっちゃいましょう」と言わんばかりの耳打ちをして、主人公はダメな世界に堕ちていきます。

2番のサビで出てくるのは「かえサンデー(帰日曜)」

この表現がまた神がかっていますよね。

また鬼ノ宴が続いていくラストのサビ

鬼ノ宴の中で一週間経ち、また「はじマンデー」となっています。

鬼ノ宴がまた始まって、ずっと終わらない様子が綴られています。

鬼ノ宴の歌詞の意味の考察から得られた2つの答え

この鬼ノ宴の歌詞は昔話の物語のようで、単純に昔話として見ているだけも面白いです。

しかし、この歌には人生に対する提言となっていると思います。

私は前向きな捉え方と、注意喚起の2つの意味が隠されていると考えました。

鬼ノ宴へちょっと踏み外していいじゃないか

1つの捉え方としては、決まりばっかりの窮屈な世の中で、レールが敷かれた道を歩んでいくだけでは面白くないので、ちょっと踏み外して鬼ノ宴のような世界で楽しみながら、一週間を楽しもうという前向きなものです。

辛いことを忘れる瞬間も必要で、肩に力が入りっぱなしじゃ疲れてしまうから、ちょっと悪いことと思われているようなことでも心ゆくまで遊んで楽しんでもいんじゃない?といったポジティブな捉え方ができるかなと思います。

鬼ノ宴は一度ハマると抜け出せないから気をつけろ

もう1つの捉え方は、一度悪い遊びにハマってしまうと、辞めようと思っても辞められないから気をつけろ、という考え方です。

自分の理性や周りの人の助言を仏様やお釈迦様に例えて、葛藤しながらも一度ハマったら戻ってこれない危なさが、地獄や鬼と表現しているのではないかと思います。

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まとめ

今回は、友成空さんが歌う鬼ノ宴の歌詞の意味について考察をしました。

歌詞自体が昔の言葉遣いを使用して、怪しい雰囲気を作り出していますが、みなさんはどのように解釈したでしょうか。

途中で月曜や日曜の表現の仕方にセンスがあって、そこが聴いていて楽しかったり物語風な歌詞が聴き心地がよかったりして楽しい歌です。

絵本の読み聞かせ見たいな感じで聴くのが一番いいのかもしれませんね。

友成空さんの中では、この鬼ノ宴は新境地で、友成空さんの中でも珍しい一曲です。

みなさんも歌詞の意味を考察しながら楽しく聴いてみましょう。

歌詞考察,音楽

Posted by p-s