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なとり『プロポーズ』歌詞の意味を考察!MVからも読み取る切ないラブソング

2025年6月30日

なとりさんの『プロポーズ』は、2025年6月6日にリリースされました。

幸せな愛の告白を連想させるタイトルですが、タイトル通りの王道ラブソングではないようです。

もともとは2025年5月のワンマンライブツアー「摩擦」で、未発表タイトルとして披露され、ファンの熱い反響を受けて今回正式に登場した、待望の楽曲です。

今回は、なとりさんの楽曲『プロポーズ』の歌詞の意味を考察していきます。


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なとり『プロポーズ』歌詞の意味を考察

ここからは、なとりさんの楽曲『プロポーズ』の歌詞の意味を考察していきます。

切実な決意と不安

そこに愛、集った
形だけのモンスターが育った
それを愛さなくちゃ
「ダメだった」から「躊躇った」
どうして、僕ばっか
とか、思えたバスタイムも束の間
どれも綺麗だったが、どれも嫌いだった

「愛」が集まっているという状態から始まります。

人との関わりの中で、愛情や優しさといった感情が集まる、理想的な関係性が始まったようにも思えます。

ただ「形だけのモンスター」とあり、これは「愛があるように見えて、中身が伴っていない関係」の比喩と考えられます。

「モンスター」という言葉が使われているのは、表面だけ整っていても、内面では不安や虚しさ、不信感が育っていってしまったことを象徴しているようです。

「形だけのモンスター=不完全な関係や自分」を、それでも愛そうとする姿勢。

現実を受け入れようとする自己犠牲的な優しさが感じられます。

失敗した経験が、次の行動への「ためらい」になっているということ。

「ダメだった」と自己否定する過去が、プロポーズ(=愛の表現)に対しても足を止めさせているようにも感じます。

「自分ばかりが苦しんでいる」と感じた一瞬(=バスタイム)

自分のことを自分でふびんに思っています。

しかし、それも一時的なもので、「束の間」とあるように、感傷に浸ってばかりいられない現実も示唆されます。

「綺麗だった」のに「嫌いだった」それは、たとえ大切でも、傷ついた記憶が残ってしまったという複雑な感情が表れています。

どう、頑張っても僕は普通
この、生涯全部ビビディバビヴー
どうしようもないこと吐く、白昼夢に
今世紀最期のプロポーズをしよう
嫌われちゃったら、どうしよう
とか、考えてんの色々

特別にもなれず、平凡な自分。

自己評価が低く、「こんな自分にプロポーズなんてできるのか」と不安に思っている姿が浮かびます。

「ビビディバビヴー」は魔法の呪文ですが、ここでは「人生がファンタジーみたいな夢や誤魔化しで過ぎていく」という、空虚さや皮肉が込められていると考えられます。

現実逃避のように、言いたくても言えない気持ちを白昼夢(妄想の世界)に吐き出す姿。
現実ではどうしようもない感情を、夢の中でだけ形にしている様子です。

「今世紀最期」という大げさな表現に、決死の覚悟や、最後の挑戦という切迫感が込められています。

もうこれ以上はない、これでダメなら終わりという意志ですね。

ただラストの一節で、彼は結局まだ悩んでいます。

「嫌われたくない」「失敗したくない」と思う気持ちが、心の底でぐるぐる渦巻いている。

プロポーズしようとしているのに、怖くて動けない、その揺れる心理がリアルに描かれています。

不器用でもいいから気持ちを伝えたいという想い

笑った?
ここに愛、焦った。。。?
それを愛さなくちゃ
「ダメだった」から「怖かった」
なんで、あなたばっか
とか、思えたロスタイムも疲れた
どれも嫌いだった、どれも嫌いだった
なんてことないよ、大体はそうよ
今回も僕のターンで終了?
安定がどうの、関係はどうも
曖昧で野暮ったいが、ゾッコン
でもね、わからないよ
きっと、まだ足りないよ
浮き足立ってる、あなたの気持ちを
吐き出しちゃって、色々

2番の冒頭は、相手のリアクションに戸惑う主人公の心情。

「笑った?」という問いは、相手の感情を読みきれず、もしかして茶化されたのでは?と不安になる心。

「焦った…?」には、自分の想いが強すぎて、相手を戸惑わせてしまったのではという懸念が滲んでいます。

「それを愛さなくちゃ」は、不安定な感情も、うまくいかない関係性も、それでも受け入れようとする姿勢。

「ダメだった」から「怖かった」へと変わることで、「過去の失敗」が「今の臆病さ」につながっていることが示されています。

「疲れた」とあるように、嫉妬や比較、報われなさに疲弊した心情が率直に表現されています。

「ロスタイム」という言葉が、恋のゲームの終盤のようなイメージも暗示しています。

「嫌い」と繰り返すことで、その感情の強さ・執着の裏返しが伝わります。

何を見てもネガティブに映るような心の状態、傷つきやすくなっている自分自身が浮かびます。

「なんてことないよ」は、本心を隠そうとする防御反応とも取れます。

「僕のターンで終了?」は、自分ばかりが気持ちを伝えて終わってしまう不公平さへの疑問や悲しみ。

関係の不安定さ、曖昧さを自覚しつつも、「ゾッコン」と言い切ることで、理屈抜きで惹かれている状態が伝わってきます。

「野暮ったいが、ゾッコン」という語感のギャップが、等身大の恋のリアリティを表しています。

相手の気持ちがつかめず、何かが欠けていると感じている不安。

「浮き足立ってる」は、相手の心がふわふわと定まっていない=不安定な愛情を意味します。

「吐き出しちゃって、色々」は、自分の不安や思いを感情任せにぶつけてしまっている状態です。

どう、考えても君に夢中
虜になっちゃってる僕の宇宙
どうしようもないから泣く泣く
ふたりで知らない星にでも逃げましょう

主人公にとって相手がすべてであり、世界そのものになっているという一途さが込められています。

現実が苦しすぎて、逃げたくなっている。

「知らない星」は、誰もいない場所=二人きりでやり直せる理想の世界の象徴。

この部分はロマンでもあり、同時に現実からの逃避でもあります。

答えが出ないままに募る感情の焦燥

雨が降って、夜を待って
風になったあの子
幸せって、何だろうね
難しいこと、わっかんね!
雨が降って、夜を待って
星になったあの子
幸せって、何だろうね
もう君のこと、わっかんねえなあ!

「雨」は、感情の象徴(悲しみ・沈んだ気持ち)。

「夜」は、その雨のあとに訪れる、静寂や孤独の時間。

このフレーズ全体で、心が沈んでいくプロセスが表現されています。

「風になった」は、あの子がもうこの世にいない=死を意味する比喩と考えられます。

風のように消えてしまった存在。

物理的に会えない距離に行ってしまったという感覚。

「あの子」という言い方には、距離をとったようでいて、強い親しみと哀しみが同居しています。

失ったからこそ考える「幸せ」の定義。

一緒にいた時はわからなかったが、いなくなって初めて考えさせられる問い。

答えが出ないまま空中に漂うような疑問です。

「難しいこと、わっかんね!」は、幸せや人生の意味といった抽象的で重いテーマに向き合うのがつらい、しんどい、という逃避のような言葉。

それでも、どこか感情が溢れそうになるのを押し込めて、軽く言って誤魔化しているニュアンスがあります。

「星になった」は「風になった」に続く、また別の比喩。

「星」は、もう手の届かない存在になったことを象徴しています。

夜空にいるような、遠くて見上げるしかない存在への哀惜。

そしてより深く、届かなくなった「君」に対して、もう一度「幸せ」を問うています。

最後に、どうしていなくなってしまったのか、

なぜ自分の気持ちはこんなにも残っているのか、

君の気持ちも行動も、もう理解できないという、混乱と怒りと悲しみが混ざった叫びが「わっかんねえなあ!」となっています。

言葉の調子は軽やかに見えて、実はとても重い感情が詰まっていますね。


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まとめ

今回は、なとりさんの楽曲『プロポーズ』の歌詞の意味を考察してきました。

なとりさんの『プロポーズ』は、タイトルに込められた「想いを伝えること」の対極にある、「伝えられなかった悲しみ」や「もう届かない相手への問いかけ」が表されている切ない歌詞になっています。

失ってから気づく愛や、もう戻らない時間を公開する楽曲になっていました。

歌詞考察,音楽

Posted by p-s