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清水翔太『PUZZLE』歌詞の意味を考察!ロングヒットを続けるゴスペル調の楽曲

清水翔太の楽曲『PUZZLE』は、2024年10月にリリースされたゴスペルテイストの楽曲で、2025年に入り大きなヒットとなっています。

ヒットの要因の1つとして、『PUZZLE』の歌詞がメッセージ性の強い意味を持っているということ。

そこで今回は、清水翔太さんの楽曲『PUZZLE』の歌詞の意味を考察します。

清水翔太『PUZZLE』歌詞の意味を考察

ここでは、清水翔太さんの楽曲『PUZZLE』の歌詞の意味を考察していきます。

夢が散っても拾って新しいかたちにしていくパズル

それはまるでおとぎ話のようで
誰もがいつか同じ景色見るんだ
叶えられなかった夢の置き場所
君も時々は思い出しますか?

夢を見ていた過去、あるいは誰かと描いた理想の未来が、とても美しく非現実的であったことを表しています。

「おとぎ話」は、現実にはなかなか存在しないほど純粋で完璧な世界の象徴で、現実離れした美しさや理想への憧れを指しています。

「夢破れた景色」「現実との向き合い」「諦め」など、人は皆、期待や夢が叶わないことを一度は経験します。

夢と現実の交差点に立たされる、そんな普遍的な人生の通過点を、誰もがいつか同じ景色をみると表しています。

叶わなかった夢は、ただ消えてしまうわけではなく、どこかに心の中のどこかに大切にしまわれている、あるいは、今の自分を形作る「欠片」となっていて、夢を追っていた時代、叶わなかったとしても確かに存在したその時間を「君も覚えているか」と語りかけています。

何の為に泣いていたんだろう
何の為に走り続けたんだろう
全部を覚えてはいないから
1番強い想いだけが残ってく

自分の過去の苦しみや悲しみを振り返り、夢を追っていたときの悔しさ、傷ついたこと、挫折、それらは必死だったけれど、今振り返ると「何のためだったのか」と問い直しています。

そして「努力」や「夢への挑戦」のために走り続け、でもその過程すべてを覚えているわけではない。

特に苦しい時間や迷いながら進んだ道のりは、ぼんやりとしか思い出せないこともあります。

時間の流れとともに薄れていく記憶の中、本当に大切な、いちばん強く、真剣だった気持ちだけが残ります。

道に迷っても、悩んでも、何かを心から信じていたり、誰かを強く思っていたりしたその気持ちだけは、色あせずに心に残っていくものなのかもしれません。

たったひとつの約束のために
僕らは歌ってる 今日もこの場所で
もしもあなたが居なくなったとしても
必ず帰ってくると信じてる
雨上がりの虹のように
いつかまた会えますように
夢の破片を集めて
パズルのように埋めてゆく

たった一つの約束というのは、具体的な誰かとの誓いなのか、「夢を叶える」「歌い続ける」「信じ抜く」というような自分自身との誓いなのかはわかりませんが、行動の原点となる「信念」や「初心」のようなものだと思います。

キャレスボーカル&ダンススクールのテーマ曲として制作された『PUZZLE』なので、「僕らは歌ってる」と表現されていますが、夢を追う人々全体のことも指しています。

信じた道の上で、今を真剣に生きる姿勢と継続する力を表現しています。

大切な誰かとは仲間・家族・友達かもしれませんが、離れてしまっても、再会を信じ、人との絆と、それをつなぐ“信じる力”の強さが表現されています。

「雨上がりの虹」は、悲しみや別れのあとに現れる希望の象徴で、別れがあっても希望を失わず、人生における「再会」や「回復」への願いが込められているようです。

そして、叶わなかった夢も、散らばった想いも、ひとつずつ拾い集めることで、人生という「絵」が完成していく、不完全さや失敗さえも、自分の物語のピースとして受け入れ、前に進む姿勢が『PUZZLE』というタイトルや歌詞に表現されています。

過去と揺れる現在をつなぎ、再び未来へ向かう2番

I remember なぜだろう
忘れられない下手な笑顔 その向こう
微かに見えた未来の自分達とできたハイタッチ あの頃は
I remember Do you remember
何してんだろって 見つめる地面
たまに空 ほら、また、caught up
できそうだって思えるメロディーの中いま

「下手な笑顔」は、おそらく夢を追い始めたばかりの頃の自分や仲間の、ぎこちないけどまっすぐな姿で、その向こうにまだ見ぬ未来、自分たちが目指していた姿があり、不器用でも必死だった自分や仲間、その中にあった本物の希望が忘れられずに思い出すといったことが表現されています。

夢がかすかに見えていた頃に、もう少しで手が届くような気がして、「未来の自分たちとハイタッチできた」という表現に、夢が身近に感じられた“あの頃”の純粋な情熱を感じます。

それでも時には不安や迷いで立ち止まってしまい、うつむいて自分の立っている場所を見つめて、「これでいいのか?」「どこに向かっているんだろう?」という疑問や葛藤にも襲われます。

そんな時にふと空をみて何かを思い出します。

「caught up」=(気持ちや状況)

夢を思い出す一瞬がありながら、現実の悩みや不安に戻る時もある、そんな気持ちや状況がありますが、音楽の中では、すべてが可能に思える、歌や表現が自分を支えていて、逃げ場でもあり希望でもあるということが表現されています。

最後に向けて自分の中にすべてを持っていると歌う

足りないピースを探して
終わりのない旅路を行こう
喜びも哀しみも全部詰め込んだ鞄
最後のピースはその中に
ずっとあったんだ

足りないピースとは「自分にとって何かが欠けている」という感覚で、その内容は聴いた人それぞれで違うでしょう。

自己肯定、誰かとの再会、心の安定など様々だと思いますが、人はみんな、自分に欠けた何かを探しながら生きているという普遍的な心理で、正解もゴールも明確な“終わり”もない、前向きな覚悟と受容が表れています。

人生の完成(パズルの完成)を目指すというよりも、歩みそのものを大切にする姿勢を感じます。

人生という旅の中で経験してきた、光も影も、成功も失敗も、全部が自分の財産になっていて、それらが一つひとつ「パズルのピース」でもあり、「旅の荷物」でもあるといった表現になっています。

過去のすべてが、今の自分を作る一部だと肯定しているようですね。

そしてずっと探し続けてきた“足りないピース”は、実はもう自分の中にあり、経験・記憶・想い・信じる力など、すでに自分が持っているもの、答えや完成は、外ではなく“自分自身”の中にあると歌っています。

旅の終わりではなく“旅の意味”に気づいた歌詞になっていますね。

まとめ

今回は、清水翔太さんの楽曲『PUZZLE』の歌詞の意味について考察してきました。

『PUZZLE』は、夢が叶わなくても、それを諦めるのではなく、形を変えてつなげていく。

人はそうやって、自分の人生の“絵”を完成させていくといった意味を持つ楽曲になっています。

聴く人誰もが、この歌詞に勇気をもらえるのではないでしょうか。

歌詞の意味を自分なりに考察、解釈して、これから頑張りたい時に是非聴いていってほしい楽曲だと思います。

歌詞考察,音楽

Posted by p-s