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なとり『非常口逃げてみた』歌詞の意味を考察!逃げたしたい出口がないと不安を歌った楽曲

なとりさんの楽曲『非常口逃げてみた』は、2025年8月30日にリリースされました。

なとりさんと言えば楽曲の完成度はもちろん、歌詞にも毎回注目を浴びていますね。

そこで今回は、なとりさんの楽曲『非常口逃げてみた』の歌詞の意味を考察していきます。


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なとり『非常口逃げてみた』歌詞の意味を考察

ここからは、なとりさんの楽曲『非常口逃げてみた』の歌詞の意味を考察していきます。

追い込まれた心の不安定さと矛盾

火をつけて、ライター 後ろ 気をつけて、BYE NOW ふとした時に思い出した 部屋は狭い方がよかった

火やライターは「破壊」や「衝動」の象徴としてよく使われます。

「後ろ気をつけて」は、追われるような感覚で、不安や危機感を感じられます。

「BYE NOW」は「さよなら、じゃあね」といった意味で、ここで登場すると急に突き放す感じがあり、緊張と諦めが混ざっています。

「ふとした瞬間に蘇る記憶」はトラウマや後悔のようなものかなと思います。

「狭い方がよかった」という逆説的な言葉は、広さ(自由)よりも狭さ(制約)の方が安心できる、という心理で、 自由や解放を望みながら、それが怖くて閉じられた空間を好む矛盾が表れています。

狭くて広い、明るくて暗い 許せば死体、逃げ場所はない あなたが嫌い、あなたが嫌い あなたが嫌い、あなたが嫌い あと、野菜も嫌い

相反する形容の連続は「二重の感情」を表現しています。

居心地の悪さ、曖昧で揺れる心情、逃げ場のない二面性が読み取れますね。

「許せば死体」は、相手を受け入れたら自分が壊れる、という極端な比喩で、「逃げ場所はない」は、関係性や状況にがんじがらめになっている心境を示しています。

「嫌い」がっ繰り返され、激しい拒絶の繰り返しを表しています。

ただ、最後に「野菜も嫌い」と唐突な日常的フレーズを挟むことで、不気味さや滑稽さが増しているように感じます。

子供のかんしゃくのような強い感情と無邪気さが同居し、精神的な不安定さを象徴しているように思えます。

段々と腐っていくみたいに 淡々と向かっている、おしまい 欄干の壊れた橋を渡り 惨憺たる夢に私はもたれる

生気を失って「終わり」へ進んでいると自己認識しています。

感情的な爆発ではなく「淡々と」という言葉が逆に冷たい恐怖を感じる表現になっていますね。

「壊れた橋」は落ちれば終わりという危うさ。

「惨憺たる夢」は絶望的な未来や希望の欠落。

それに「もたれる」で諦めや依存を表されています。

もう歩けない、息がもたない 落ちれば死体、逃げ場所はない あなたが嫌い、あなたが嫌い あなたが嫌い、あなたが嫌い (えっと、、)野菜も嫌い

身体的な限界を訴える言葉で、精神的な追い詰められ方が肉体感覚にまで反映されている表現です。

精神的な重圧や社会的義務から逃げられない構造

逃げ出したい、逃げ出したい 頭痛い、伏せたい いい夢を見たい でも出来ない、終わってない宿題 まだいっぱい、なのに帰れない 逃げ出したい、逃げ出したい 頭痛い、伏せたい いい夢を見たい でも出来ない、終わってない宿題 まだいっぱい、なのに帰れない

「逃げ出したい」と繰り返すことによって、心の中でぐるぐると渦巻く衝動の強さを表現しています。

「逃げ出したい」は一時的な気分ではなく、ずっと消えない切望になっているようです。

心理的ストレスが肉体的な症状(頭痛)として現れているます。

「伏せたい」は、布団をかぶって現実から隠れたい

「いい夢を見たい」は現実が苦しいから、せめて夢の中でだけでも救われたいという願望です。

「宿題」は文字通りの学校課題でもいいですし、もっと広く「やるべきこと/課せられた義務」の比喩ともとれます。

「帰れない」という言葉は、物理的に家に帰れないだけでなく、安心できる場所に戻れない心情を象徴しているようです。

やることは山積みなのに、逃げることも休むこともできない、袋小路のような状態を歌っています。

強制的に終わりを作ろうとする心理

幸せじゃないから、つまらない 眠れば死体、逃げ場所はない 早く逃げたい、はやく逃げたい はやくにげたい、はやくにげたい! 非常口へ

単純で子供っぽい表現から始まっていますが、でも核心的な表現になっています。

「幸せでなければ、人生は退屈」という率直な感覚を吐き出しています。

「眠り=死」に直結させる極端な比喩になっています。

眠っても休めない(=死んだようになる)、そしてどこにも避難できない。

「非常口」という本来の安全・救済の象徴が繰り返し求められていますが、曲全体では「非常口はあっても逃げられない」ことが示唆されていて、ここでもその切望は空回りしているように感じます。

逃げ出したい、逃げ出したい 頭痛い、伏せたい いい夢を見たい でも出来ない、終わってない うるさい! もう逃げたい! だけど帰れない 逃げ出せない!出口がない! 僕の死体、見えないフリして過ごそうね でも出来ない、終わってない宿題 まだいっぱい、ずっと帰れない

「出口がない」という断言が、最終的な絶望を示しています。

「僕の死体を見えないフリして過ごそうね」は、社会や他者が「心の死」を無視する状況を風刺的に描いているようにも読めます。

「おやすみ」は通常の眠りの挨拶でありつつ、ここでは「死にたい」という願望と重なります。

起きても死体、眠っても死体、どちらにも救いがない状態です。

「あなたが嫌い」の繰り返しは、特定の誰かへの憎悪というより、「この状況」「この世界」全体への拒絶とも読めます。

そこに「野菜も嫌い」という日常的で子どもっぽいフレーズを混ぜることで、深刻さと幼稚さのギャップを生み、不気味で皮肉なユーモアになっています。

ラストに再び登場する「火」。

破壊衝動、自壊のイメージで、物語的には「すべてを燃やしてでも終わらせたい」という最終手段の象徴に見えます。

まとめ

今回は、なとりさんの楽曲『非常口逃げてみた』の歌詞の意味を考察してみました。

「幸せの欠如=生きる意味の喪失」

「逃げ場がない閉塞感」

「死への誘惑と破壊衝動」

「深刻さと幼さが同居する不安定な心」

といった、どうしようもない状況と感情を爆発させたような楽曲になっています。

ここまで切迫した世界観を表現できるというのも、やはりなとりさんすごいなと感心させられてしまいますね。

歌詞考察,音楽

Posted by p-s