『曲名はまだないです』歌詞の意味を考察!才能なんてないと歌うAogumo初のオリジナル曲

『曲名はまだないです』という曲が、2024年の年末になりヒットし始めています。
テレビでも取り上げられるなどして、注目度が上がってきており、2025年にはさらにヒットするのではないかという予感がしています。
『曲名はまだないです』を歌うのはAogumoさん。
なんとまだ15歳という若さのアーティストです。
このアーティストの年齢が注目度を挙げている要因の一つと言えると思いますが、とにかく15歳とは思えない演奏、歌声、歌詞の内容になっています。
その注目の歌詞について、やはり気になる人も多いのではないでしょうか。
『曲名はまだないです』という不思議なタイトルを聴くと、タイトルの意味は何なのか、歌詞を聴いて考えたくなりますね。
そこで今回は、Aogumoさんが歌う『曲名はまだないです』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
この記事の目次
『曲名はまだないです』歌詞の意味を考察

ここからは、Aogumoさんが歌う『曲名はまだないです』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
才能なんてないと自分に言い聞かせるところから始まる
この曲は出だしの歌詞が「才能なんてない」と、とても印象的な歌詞から始まります。
ちなみにこの曲の主人公は、歌っているAogumoさん本人であると思われます。
歌を歌ったり曲を作ったりすることが好きということで歌手を始めたものの、自分には才能がないということに気づき、少し自己嫌悪になっているような状態なのかなと思います。
Aogumoさんの曲を聴いている人はみんな、才能の塊だと思っているとは思いますが、本人はもっと高い目標を掲げているのかもしれませんね。
または自分が思い描いているものにはまだ手が届いていないということなのかもしれません。
自分はがんばってきたし、そんな頑張っている自分が好きだったのに、自分よりも才能がなさそうな人が周りからチヤホヤされている姿をみてしまい、腹が立ってしまっているという様子も1番のAメロの部分で歌っています。
このAメロの最初の部分は、Aogumoさんの素直な気持ちが綴られているようですが、聴いている人にも共感できる部分が多いと思います。
自分が頑張っているスポーツ、芸術、コンテスト、仕事などでもそうですし、日常の何気ない1つの場面を切りとってもそうで、自分が頑張っているのに評価されず、自分よりも頑張ってない人間や、頑張ってできているように器用に立ち振る舞っている人が評価されてはがゆいという気持ちは、自分の周りでもよくあることなのではないでしょうか。
この最初の歌詞を聴いた時に私も共感できましたし、どの世代の人が聴いても響く部分だと思います。
Bメロに入ると、ちょっといじけてしまっているような主人公の姿が綴られています。
どうせこの曲も売れないんだと、自分で自分に言い聞かせているようです。
でも自分のことを完全にあきらめているのではなく、少しは心のどこかで「売れるかも」と思っていて、もしも売れたときに少しでもお金が入って、そのお金でご飯を食べてみたいといった想いが感じられます。
これは、Aogumoさんの将来の夢なのではないかなと思います。
シンガーソングライターとして頑張っていきたいといった想いが溢れて出てきた歌詞が、一食分だけでもいいから稼いでみたいというふうに歌っているようです。
ただ自分の思いを吐き出しているだけだから、この曲に曲名はない
この曲はAogumoさんが、自分のことを客観的に上から見て、自分に対して物を言っているような構成になっているように思います。
もしくは自分に言っているように見せておきながら、今を生きる人々はこういう人が多いでしょと、風刺をきかせて歌っているのかもしれません。
もしそういった目線で歌っているとしたら、本当にすごい15歳ですよね。
サビに入るとその光景がより分かりやすく表現されていて、「誰にも聴かれない音楽なんてただの音」「他人の評価ばっか気にしてる」「レッテル貼り付けて生きてる」と、自分の中にある良くない思いにスポットを当てています。
自分の中に天使と悪魔が存在しているとしたら、悪魔の方が自分にささやいているような感じでしょう。
そんなに頑張ってどうするの?と悪魔のささやきをしているようにも感じますね。
「曲名なんてあったって知られなきゃただの文字で終わる」と言っているので、この曲はどうせ売れないだろうと悲観的な思いから『曲名はまだないです』というタイトルになっているようです。
私は普通だと歌う2番
2番では、私には才能がない、私は普通の人間だと歌っています。
裏を返せば、才能があると思っていた時期があったのかもしれません。
この曲をリリースした時が15歳なので、周りの友達でここまで歌えて弾ける人はいないでしょうし、自分はすごいと思っている時期があるのは当たり前だと思います。
実際周りの人にも「すごい」と言われてきていたのだと思いますし、今のAogumoさんの歌を聴いても誰もがそう思うと思います。
しかし自分の中でももっと出来ると自分を信じている部分があり、思い通りにいかない場面に直面したのではないでしょうか。
ちょっとできたらもっとできるようになりたいと思い、それはでも欲張りなのかなぁ、と悩んでいます。
この辺りもAogumoさんの素直な思いを歌ってはいますが、聴いている人にも自分の立場に置き換えて共感できる歌詞になっていると思います。
そして2番のサビでは、考えすぎて今自分がしている音楽は何を歌っているのか、誰に歌っているのか分からなくなってしまっています。
好きな音楽も嫌いになってしまいそうな心境だから、考えることを一回やめてしまおうと開き直るような思いを綴っているようです。
ラストにむけて私の音楽を聴いてほしいと訴える
Cメロでは、自分が頑張って音楽を作っても才能の壁を超えることが出来ず、苦悩している様子が伝わってきます。
このままでは音楽では生きていけず、世の中の人達に音楽を聴いてもらえるようなところまではいかない。
また、音楽の質が満足のいくものに到達していないので、ちょっと聞いてもらえてもそれ以上は聴いてもらえないという焦りのようなものも感じます。
それでも聴いてほしい、忘れないでほしいという思いはあり、ラストのサビでも、才能はないけれども「誰か私の音楽を聴いてくれ」と願いのような訴えがみられます。
ラストのサビで「この曲に曲名を」と歌っていて、1番のサビでは「曲名なんてあったって知られなきゃただの文字で終わる」と歌っているので、この曲がどうか売れてたくさんの人に聴かれてほしいという思いが込められていると感じます。
まとめ

今回は、Aogumoさんが歌う『曲名はまだないです』の歌詞の意味を考察してみました。
まずは15歳の女の子が書いた歌詞とは思えない表現力で、しかし15歳らしいストレートな思いが放たれてもいて、とても聴きごたえのある一曲だと感じました。
歌詞も演奏も歌唱力も抜群で、今回がデビュー曲となりますが、これからももっと新曲を聴いてみたいと思わせてくれるアーティストだと思います。
この曲では、Aogumoさん自身は自分に才能がないと思っているようですが、全くそんなことはなく、天才だなと思います。
きっと小さい時から好きで音楽を奏でて、成長するにつれて「もっとうまくなりたい」という思いが強くなり、その思いを込めた曲なのではないかなと思もいます。
15歳のストレートな思いですが、大人が聴いても共感出来てしまうところが、この曲の凄いところだと思います。
今後が楽しみなアーティストが誕生しましたね。
まずはこの『曲名はまだないです』を楽しんで聴いていきましょう。
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