Vaundy(バウンディ)のアルバム『replica』 disc1の16曲目にシークレットトラック「pained」

Vaundyの2ndフルアルバムが、2023年11月15日に発売されています。
Vaundyは配信リリースでの楽曲発表ばかりだったので、日頃CDをよく聴く私としてはとてもうれしいCDの発売でした。
しかも2枚組で、disc2は配信でリリースしてきたシングルがたくさん収録されており、もはやベストアルバムの域です。
disc1は怪獣の花唄を新しく取り直しているものの、1枚の完全なオリジナルアルバム。
オリジナルアルバムとベストアルバムの2枚組のCDのような、贅沢なアルバムとなっています。
そしてこのアルバムのdisc1の最後に、シークレットトラックが隠されています。
このシークレットトラックついての感想、私なりの考えを紹介したいと思います。
- 「replica」のアルバムのシークレットトラックについて知りたい
- 「replica」が好きなので、考察を共有したい
- シークレットトラックに隠された想いを知りたい
この記事の目次
シークレットトラックの曲名は『pained』

シークレットトラックは、replicaのdisc1の16曲目に入っています。
アルバムの歌詞カードなどには、disc1は15曲になっており、書いてありません。
この曲について調べたところ、曲名は『pained』ということが分かりました。
『pained』の意味を調べてみると、「痛そうな」「苦しそうな」「悲しい」「苦痛の」という意味のようです。
『pained』の歌詞は、後悔があるがそれとはさよならをして、後悔も糧にして前に進んでいこうという前向きな印象を受けます。
聴く人によっては背中を押してくれる応援歌にも聴こえるかもしれません。
私はCDは、日常で流しながら、BGMとして聴いているので、この曲は流れてきてもシークレットトラックだと最初は分かりませんでした。
それだけアルバムの中に溶け込んでいるシーンだと思います。
過去には『pain』という曲も

Vaundyは2019年に『pain』という曲を発表しています。
この曲はライブ会場限定で発売されたCDの中に入っている曲なので、一般的には出回っておらず購入はできませんが、VaundyのYouTubeでMVが配信されているので、そちらで確認することが出来ます。
『pain』は、「身体的または精神的な不快感や苦痛」という意味です。
歌詞の内容は、周りの人々の会話の内容や行動から、人間の中にある虚栄心を皮肉ったような歌になっています。
人間あるあるみたいな感じで、自慢をするけど中身のない、そういう人いるわぁという人を歌詞にしていて面白いですが、そういった人と生活の中で付き合っていく中にある苦痛というものを表現していて、MVも物悲しい雰囲気で、曲調も暗いです。
『pain』を発表した時、Vaundyは19歳だったようですが、19歳でこんな歌詞書くのか、という驚きがあります。
『pain』と『pained』の比較、関係
似た曲名なので、先に発表した『pain』を受けて書かれた曲が『pained』なのかと思い調べましたが、この二つの曲が関係がある曲だという記載は特に見当たりませんでした。
ただ、確実にこの2曲は繋がっています。
歌詞をみれば一目瞭然で、この2曲には全く同じ歌詞が存在します。
同じ歌詞が2曲ともに現れますが、「痛み」に対しての向き合い方や捉え方が少し違っています。
『pain』ではかなりマイナスなイメージに対しての「痛み」を歌っています。
先程も話したように人間の中にある虚栄心を皮肉ったような歌で、そういった人間の痛さを表現し、曲調もそういう世界観を表現した終始物悲しく暗い雰囲気で曲が作られています。
最後まで聴いても気分が上がらず、聴いていて辛い感じがリスナーにも残ります。
対して『pained』は、そういった「痛み」からの脱却を歌っています。
「痛み」はあるけれども、それはそれで受け止めて自分の中で消化し、前に進もうとする力強さを感じることができる歌になっていると思います。
『pain』よりは『pained』の方が前向きで成長を感じる曲になっています。
まとめ

replicaの16曲目のシークレットトラックの『pained』について紹介しました。
replica自体曲数がかなり多いので、その中のシークレットトラックとなるとちょっと存在感が薄くなってしまっているように思いますが、過去の楽曲『pain』と比べて聴きこむと奥が深く、聴きごたえのある一曲になっています。
『pain』はMVが存在しますが、CDはライブ会場限定発売なので、MV以外では聴くことは難しいです。
一方『pained』はMVがないので、CDでしか聴くことが難しいです。
この発表の仕方の違いも面白いところですね。
『pain』と『pained』の2つで1つと考えて聴いてみると、なかなかの大作です。
シークレットトラックというと、よく長い無音の状態が続いてその後突然流れてくるというような、サプライズ的な楽曲もよくありますが、それだとまた聴きたくても早送りしなければならないという手間があります。
しかし『pained』は16曲目を選べばすぐに聴くことができるので、いつでもすぐに聴けます。
replicaはすごくいいアルバムなので、アルバム全体を楽しみながら、是非『pained』も聴いてみて下さい。
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