サザン『夢の宇宙旅行』歌詞の意味を考察!ユニクロCM曲で大谷翔平登場の歌詞も話題

サザンオールスターズとユニクロは、最近、広告キャンペーンを通じてのコラボが続いています。
ユニクロのテレビCMにサザンオールスターズの楽曲が何度も起用され、メンバー自身もCMに出演していますね。
2025年1月20日から放映されたユニクロのジーンズ新TVCM「LifeとWear/ジーンズホテル」では、サザンオールスターズのメンバー全員が出演し、女優の綾瀬はるかさんと共演しました。
このCM内では、彼らの新曲が使用され、軽快なセッションが繰り広げられています。
2023年9月に、サザンオールスターズの楽曲「Relay~杜の詩」がユニクロの新TVCM「Life Wear/しあわせって今日のことだ ヒートテックスイッチ」のCMソングとして採用された時もメンバーがCMに登場し、大変話題になりました。
ユニクロとのコラボCMで採用されたサザンの曲名は『夢の宇宙旅行』です。
この曲の歌詞の内容には、あの大谷翔平選手の名前も入っていて、異色のコラボが実現したと話題にもなっています。
今回はそんな新曲の歌詞の意味も考察していきたいと思います。
この記事の目次
サザンの楽曲『夢の宇宙旅行』歌詞の意味を考察!

ここからは、サザンの楽曲『夢の宇宙旅行』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
1番から宇宙旅行へ誘う歌詞
一番のAメロでは、「オリオン座へのクルーズは銀河のHighway」という歌詞から始まります。
この歌詞の一節からも分かるように、「夢の宇宙旅行」は、銀河を駆け巡るようなスケールの大きな世界観と、高揚感あふれるメロディが特徴の楽曲です。
「オリオン座へのクルーズ」「銀河のHighway」というフレーズから、まるで星々の間を駆け抜けるロマンチックな旅のイメージが浮かびますし、「飛び交う光でハイになってRunaway」という表現には、疾走感や解放感が込められています。
「遠く冬の空に向かいひとり故郷を離れて」という歌詞が続きますが、この歌詞では遠い宇宙を旅しながら、故郷や過去を振り返るような切ない情景が浮かびます。
寒空の下、一人で新たな旅へと踏み出す姿が見え、夢や希望を胸に抱きながらも、どこか寂しさや郷愁を感じさせるフレーズです。
「夢の宇宙旅行」は、ただのワクワクする冒険ソングというだけでなく、過去や大切な場所を振り返るような感傷的な要素も含まれているようです。
宇宙という広大な舞台を、人生の旅路に見立てて描いている歌詞なんだと、この部分の歌詞まで聴くことでりかいできます。
「窓から見える地球は青くFantasy」という歌詞では、宇宙船の窓から青く輝く地球を眺めている、まさに幻想的な光景が思い浮かびます。
夢や憧れが詰まった特別な視点を感じますね。
「孤独な闇とジェット噴射がEcstasy」で、広がる宇宙の暗闇とそれを切り裂くようなロケットの噴射、その対比がカッコいい歌詞です。
「Ecstasy」という言葉が使われているのも、単なる旅じゃなくて、スリルや高揚感、ある種のトランス状態すら感じさせられます。
「流れ星の群れを避けて」で、 隕石や流星群の間をすり抜けながら、宇宙船がギリギリの航行をしているかのような映像が思い浮かび、人生において迫りくる自分にとっての障害や壁が感じられます。
「帰り道は霧の中」ということは、旅の終わりが見えなくなっていく感じがします。
人生には未来が見通せない不確かな状況があり、その不安感を表しているのかもしれません。
「追いすがる謎多かりし隕石の舞」で、迫る隕石たちが「謎多かりし」と表現されていて、未知のものへの畏怖や、旅の中で解決しきれなかった問いがついて回るような感覚を覚えます。
旅の途中で感じる不安や、避けられない試練、未知のものとの対峙も描かれているのかもしれません。
スケールの大きな旅を表現したサビ
「Looking for 火星眺めて 一億光年 Spaceを航海中」からがサビに入ります。
火星はよく、まだ誰も行き着いていない未開の地という意味で使われる言葉だったりしますが、この部分での歌詞でも、自分のまだ見ぬ未来の表現として使われているように感じます。
「一億光年」というスケール感が壮大で、どこまで行ってしまうんだというロマンも感じます。
宇宙船の操縦にまだ慣れていないけど、大丈夫!というポジティブな意味もある歌詞が並び、ぶれないスピードで突き進んでいく姿勢が、まるで人生の挑戦みたいにも思えてきます。
「お守りは Iggy Popのサイン」とありますが、イギー・ポップとはパンクロックのカリスマで、それをお守りにしてるあたりは桑田佳祐さんらしいユーモアと音楽愛を感じます。
宇宙旅行とパンクロック、一見無関係に思えますが、「自由に突き進む」という精神性を表現したのかもしれませんね。
2番では宇宙ではなく人生観を前面に
「虚しいだけの人生なんておサラバ!」からの2番では、歌詞の中に宇宙の要素はしばらくなくなり、人生の応援歌のような前向きな表現が使われます。
パパとママから離れ、孤独な冬の空に旅立っていく様子が描かれていますが、昔の懐かしい思い出も思い浮かび、少しセンチメンタルな気持ちにもなっています。
子供から大人への移り変わり、上京などの場面が思い起こされ、この部分は分かりやすく共感できる人も多いのではないかと思います。
2番のサビに入ると宇宙旅行の世界観が再び始まります。
「馬頭星雲」とは、オリオン座の三つ星の南東にある暗黒星雲のことです。
暗黒星雲は多量の塵を含んでいて、その後方にある星の光も遮ってしまいます。
その中を巡行することは困難に立ち向かう姿を表現していて、自由を求めて突き進む力強さが思い浮かびます。
「報われぬ日々の総決算」という部分が、個人的にはこの曲の中でも特に好きな表現です。
2番のサビの最後に「沙羅双樹の花」という歌詞がありますが、沙羅双樹の花は、この世のものは絶えず変化していつまでも存在するものではない「無常」の例えとしてよく用いられます。
人生を力強く突き進む思いと、世界は絶えず変化し自分を待ってくれない無常を表現していて、きれいな表現の中に希望、困難、不安など様々な意味が込められていますね。
大谷翔平が登場する夢の世界と現実
『夢の宇宙旅行』は、最後には夢から覚め、現実の世界に戻った子供の様子が描かれます。
つまり1番や2番の中での壮大な宇宙旅行の世界は、子供の夢の中の話だったというオチになっています。
しかし現実に戻った時に、目の前には憧れの夢のような存在である大谷翔平選手のサインがあり、曲が終わっていきます。
『夢の宇宙旅行』では、子供の頃に描いていた夢を、大人になってもあきらめないで叶えようと、大人に対する応援歌になっていました。
最後の大谷選手のサインが登場することで、子供の頃の無邪気な夢への憧れを思い出させ、現実は上手くいかないことだらけと分かっていても夢はあきらめてはならないというメッセージを感じます。
桑田佳祐さんは自身のラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で、「あのお方の名前を私、歌詞として拝借しちゃったんです」と話していて、大谷翔平選手からも了承を得たことを明かしています。
この歌詞の具体的な意味や意図について、桑田さんから詳細な説明はされていませんが、宇宙旅行という壮大なテーマの中に大谷翔平選手のサインが登場することで、現実と夢想が交錯するユーモラスな表現となっていると考えられます。
そのサインが「お守り」や「幸運の象徴」として描かれることで、楽曲に遊び心や親しみやすさを加わっていますね。
まとめ

今回はサザンのユニクロCM曲『夢の宇宙旅行』について紹介しました。
歌詞の意味も考察してきましたが、歌詞の中には大谷翔平選手の名前も入っていてユーモアがあり、明るい楽曲で前向きな歌詞が印象的でした。
歌詞の意味を考察してみましたが、明るい楽曲の中に歌詞の物語がしっかりとあって、じわーっと胸があたたかくなる感覚のある、素敵な歌詞でした。
2025年3月に発売されたアルバムもすごくいいアルバムでした。。
まだまだじっくりとサザンの世界を堪能していきたいと思います。
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