オトノケの歌詞にある『シャマラン』『ハイレタ』『くわばら』とは?各言葉の意味を解説

オトノケは、Creepy Nuts(クリーピーナッツ)が歌う、アニメ『ダンダダン』のオープニングテーマです。
2024年の前半は『Bring-Bang-Bang-Born』の大ヒットが有名ですが、このオトノケは2024年後半に入って大ヒットしている楽曲です。
この曲はオカルトアニメの主題歌ということもあって、歌詞の中に幽霊や妖怪、語り継がれている怖い都市伝説など、ホラーの要素が隠れている歌詞が話題となっています。
実際に歌詞を担当するボーカルのR-指定さんも怖い話が大好きだそうで、そういったネタには詳しかったんじゃないかなと思います。
ただあまりオカルトやホラーに詳しくない人からすると、歌詞を聴いていても何を意味しているのか分からない言葉がたくさん出てきて理解できないといった意見もあると思います。
歌詞の中に様々な言葉が詰まっていますが、私も個人的に気になった言葉に『シャラマン』『ハイレタ』『くわばら』といった言葉があります。
これらの言葉、分かるようで分からないものがあり、歌詞の前後が上手く繋がらないと感じた人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、特に気になっている人が多い『シャラマン』『ハイレタ』『くわばら』という言葉の意味について解説していきます。
この記事の目次
オトノケの歌詞「シャラマン」とは?

ここでは、オトノケの歌詞の中に出てくる「シャラマン」という言葉について解説していきます。
ちなみに「シャラマン」という歌詞は、2番のAメロの最後に出てきます。
シャマランとは映画監督のM・ナイト・シャマラン
歌詞の中では「こういうことかよ …シャマラン…」といった具合に登場します。
このシャマランですが、映画監督のM・ナイト・シャマランのことを指していると思われます。
M・ナイト・シャマランの中で最も有名な作品といえば、映画「シックスセンス」
シックスセンスは死者の姿が見える少年と、その子を担当する小児精神科医のお話。
死者が見えるということでホラーの要素が強く、怖くてドキッとさせられるシーンが多数登場しますが、ラストのどんでん返しで大きな感動を呼び、単なるホラー映画では終わらない作品になっています。
また、幽霊が見れる少年役の、当時11歳のハーレイ・ジョエル・オスメントの演技力にも注目された作品です。
M・ナイト・シャマランはこの作品の他にも『アンブレイカブル』『サイン』といった、ホラーやオカルト要素の強い作品で有名な監督で有名です。
今回オトノケの中では、「今確かに目が合ったな こういうことかよ…シャマラン…」となっています。
今確かに目が合ったなという部分は、映画『シックスセンス』の中で、少年がテーブルの下に隠れる幽霊の少女と目が合いドキッとする場面を連想させます。
この場面は映画の予告でも使われていたような有名な場面で、映画の中で一番びっくりさせられるところなので、オトノケの中の表現の1つとして使ったのかなと思います。
また、この「シャラマン」という言葉は2番のAメロの最後に登場していますが、2番のAメロはずっとジャンプ作品の漫画などを連想させる言葉が並んでいるので、その流れでジャンプ作品のみならず映画の作品も登場させたのではないかと考えられます。
オトノケの歌詞「ハイレタ」とは

続いて、オトノケの歌詞の中で登場する「ハイレタ」という言葉についてここからは解説していきます。
ちなみにハイレタという歌詞は、1番、2番のBメロの頭で繰り返し登場します。
ハイレタの元ネタは『ヤマノケ』
ハイレタは、1番と2番のBメロの頭で「ハイレタハイレタハイレタハイレタハイレタ」と5回繰り返しで出てくる歌詞で、5回の繰り返しが2度登場するので、記憶に残りやすい言葉になっています。
前後の歌詞を見てみると、一見うまく内容が繋がらないように見えますが、1番のAメロの最後にある「お憑かれさまやん」が実は関係あります。
「ハイレタ」という言葉ですが、元ネタは『ヤマノケ』という妖怪です。
ヤマノケは2chのオカルト掲示板に寄せられた話の1つです。
2chの『死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」というスレッドに投稿されたものの1つなので、いつから存在して誰が考えたものなのか、昔から本当に語り継がれている妖怪なのかははっきりせず、都市伝説として取り扱われているものです。
ヤマノケは、女性に取り憑く妖怪で、見た目はウルトラマンのジャミラのように頭がなく、足は一本。
顔は胸の辺りについています。
ヤマノケは「テン…ソウ…メツ…」とつぶやく妖怪です。
女性に取り憑き体の中に入る妖怪ですが、取り憑かれた女性は取り憑かれた瞬間「ハイレタハイレタハイレタ」と繰り返しつぶやくそうです。
おそらく女性の中に入ったヤマノケが、女性の口を借りて言葉に出しているのだと思います。
「ハイレタハイレタハイレタ」とつぶやいた後、今度は女性の口の借りてまた「テン…ソウ…メツ…」とつぶやき始めます。
今回オトノケでは、このヤマノケの「ハイレタハイレタハイレタ」とつぶやく言葉を歌詞にしたようです。
「オトノケ」というタイトルも、「ヤマノケ」と似ているので、「ヤマノケ」からヒントを得ているのではないかと思われます。
この話はオカルト好きの間では有名なのだと思いますが、この話を知っているR-指定さんは本当に怖い話が好きな人なんだなと感心させられます。
オトノケの歌詞の「くわばら」とは?

最後に、オトノケの歌詞の中に出てくる「くわばら」という言葉について解説します。
ちなみに「くわばら」という歌詞は、1番のAメロの中で出て来ます。
「くわばら」とはおまじない
「くわばら」という言葉自体は、聴いたことがある人は多いのではないでしょうか。
名前で「桑原(くわばら)」という名字の人もいますし、私の住んでいるところの近くには「桑原町」という地名もあります。
有名な漫画『幽遊白書』の中の登場人物にも「桑原」というキャラクターがいますね。
「くわばら」という言葉ですが、元々は落雷を防ぐために唱えるおまじないのようです。
唱える時は「くわばらくわばら」といった形で、手を合わせながら祈るように唱えます。
また他にも、嫌なことや災難を避けるために唱えるおまじないとしても使われます。
今回のオトノケの中の歌詞の場合は、後者の意味合いが強いと思われます。
先程2番のAメロの歌詞は、ジャンプや映画の作品などを元ネタにした歌詞になっていると紹介しましたが、1番は有名な妖怪やオカルト現象のことが並んでいます。
「くわばら」は昔は昔から存在して言い継がれてきたおまじないで、怖いから妖怪やオカルト現象に合わないようにという願いも込められて、オトノケの中に入ったのではないかと考えられます。
まとめ

今回は、Creepy Nutsが歌うオトノケの歌詞の中に登場する『シャラマン』『ハイレタ』『くわばら』という言葉の意味について紹介しました。
それぞれ聞けばなるほどと、言葉の意味が分かるものが多かったのではないかなと思いますし、初めて聴いて興味が湧いたものもあったのではないでしょうか。
『シャラマン』なんかは、今となっては結構昔にヒットした映画の監督さんなので、30代以上の人の方が詳しいかもしれません。
『ハイレタ』という言葉の元ネタとなった『ヤマノケ』は、オカルト界隈では有名な話ですが、知らない人は全く知らない言葉だったでしょうね。
『くわばら』はこの中では一番有名な言葉だと思います。
ただ詳しい意味は知らなかった人は多かったと思うので、今回で正しい使い方ができるようになったのではないでしょうか。
とにかく言葉の中に様々な仕掛けが満載の『オトノケ』
R-指定さんの才能に脱帽の1曲を、またじっくり聴いて堪能してみましょう。








ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません