『ニャン』の歌詞の意味を考察!MARETUが初音ミクで歌うワードセンス抜群な曲

『ニャン』という曲が、2024年の年末にリリースされ、反響を呼んでいます。
楽曲を制作したのは、ボカロPのMARETUさん。
初音ミクの声に乗せて、人間の心の深い部分の感情を表現しています。
元々人間の醜い感情を表現することに定評のあるMARETUさんなので、今回の楽曲もそうした期待を裏切らないものに仕上がっています。
そこで今回は、ボカロPのMARETUさんが初音ミクをフィーチャリングした楽曲『ニャン』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
この記事の目次
『ニャン』歌詞の意味を考察

ここからは、MARETUさんが初音ミクをフィーチャリングした楽曲『ニャン』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
「いい子でいな」「否」から始まる秀逸な韻
『ニャン』という楽曲は、男女のそういう行為を歌いながら、今の時代を風刺しているような歌詞になっています。
ちなみに楽曲の主人公は女性の方です。
ただ考察をしてみても、幾通りかの考察が生まれ、非常に興味深い歌詞になっています。
最初に「いい子でいな」「答えは否」とあり、このやり取りは金銭のやり取りで繋がっている男女の会話と取ることができます。
これは大人の男性がまだ若い女性に向けて話しているのではないかと思われます。
1番のAメロはずっと「いな」で韻を踏んでいて、内容としては男性が女性に対して「いい子でいな」「恥を知りな」と話しかけながらも、女性が反発している様子が描かれています。
「ターゲットロックオン」以降は、男女の行為が行われている様子を比喩を交えて表現しています。
ファイトマネーのところで、金銭のやり取りで繋がっている男女の関係なんだということが分かります。
「皮被っているのはお互い様ね」の辺りは面白い表現になってますね。
「恵めよご飯」以降の部分は、徐々に要求がエスカレートしていく女性を表しています。
猫に小判といったことわざとひっかけ、猫の要求以上に飛躍していくところが面白い表現になっています。
「たかぶる情動~」からがサビの部分になってると思いますが、曲調は特別盛り上がる事もなく単調で、女性が淡々と目的のために男性を操っているように聞こえてきます。
男性の高ぶる感情を冷静に受け止めているところが、女性に対して怖さも感じる部分です。
「ニャンニャンニャン~」は男女のそういう行為のことを指しているということもこのサビの部分で分かります。
2番以降も男女の掛け合いが続く
「夢を追いな」以降も、男性が若い女性に対して話しかけ、女性が反発している様子が伺えます。
男性側が女性をお金で買っているような関係なので、男性が悪い立場ではありますが、女性に対してもっとまともに生きろと諭しています。
ただ女性も現実を冷静に受け止めており、男性の言葉に対しては冷ややかな反応を示しています。
その後また「ターゲットロックオン」以降の歌詞で男女の行為を表現しますが、「たぶんわたしはこどものままね」の部分がとても意味深です。
ここの歌詞が全部ひらがなということは、『私』が子供だからそのような表現になっているのかもしれません。
そして「私は子供」という意味と「子供のママ」という意味が掛かっているように見えます。
子供のママというのは、身ごもってしまったということでしょうか。
また、身ごもった私は子供で、子供が子供のママになってしまったという意味も込められているのかもしれません。
「今宵は君と」から「今宵は君たちと」への変化の意味
「当てろスタンガン」以降も、男女の行為を比喩を使って表現した歌詞になっています。
そして歌詞の最後の方に「今宵は君たちと」とあります。
少し前の歌詞では「今宵は君と」だったので、「君」の数が増えていることが分かります。
多くの男性と関係を持っていることを表しているのだと考えられますね。
男女意外とも取れる歌詞
『ニャン』」の歌詞の世界は、男と女の関係を表現していると紹介してきましたが、男女の関係だけではないのではないかという考察もあります。
それは男と男、女と女という2人の間で繰り広げられている世界なのではないかという考えです。
同性同士のカップルの会話としても歌詞としては成り立つと思いますし、「かなわないことぐらいわからないかな」という部分の歌詞が全て平仮名になっており、「かなわない」が同性同士のために「叶わない」ことがあったり、同性同士のカップルでは、異性に「敵わない」部分があるという風に考察することもできます。
どちらで捉えても成り立って面白い、興味深い歌詞になりますね。
まとめ

今回は、MARETUさんが初音ミクをフィーチャリングした楽曲『ニャン』の歌詞の意味を考察しました。
歌詞の内容はドロッとした部分がありつつも、今の世の中の男女についての問題提起にもなっているように思います。
歌詞の意味は捉え方によって何通りにか考えることもでき、聴けば聴くほど考察が広がって面白い楽曲になっています。








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