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ミセス大森『こたえあわせ』歌詞の意味を考察!天てれ提供曲のセルフカバー楽曲

ミセスの大森元貴さんが、NHK Eテレ『天才てれびくん』の音楽コーナー「MTK(Music Terebi Kun)」用に提供した楽曲『こたえあわせ』は、5月14日にてれび戦士たちの歌唱でデジタル配信された楽曲です。

その楽曲を今度は大森さん自身も、ソロ活動の中でセルフカバーし、リリースしています。

今回はそんなミセスの大森元貴さんの楽曲『こたえあわせ』の歌詞の意味を考察していきます。

ミセス大森『こたえあわえ』歌詞の意味を考察

ここからは、ミセスの大森元貴さんの楽曲『こたえあわせ』の歌詞の意味を考察していきます。

日々の何気ない瞬間の積み重ね

難しいことはわからないけど
笑い合えれば全部成功
なんだかんだ涙も知る
今日も どうも 本当に ありがとうなの
オレンジ色に染まる近所も
空気が薄い早い朝も
傷ついたあの帰り道
石ころ蹴飛ばした

「人生や人間関係は複雑で難しいけれど、難しい理屈はわからなくても、一緒に笑い合えるならそれで充分幸せだし、それこそが成功なんだ」というシンプルな価値観が表れています。

小さな幸せやつながりの大切さを感じさせます。

笑い合うだけでなく、これまで「なんだかんだ」色んなことがあって、悲しさや涙も経験してきた。

でもそれを乗り越えて、今こうして「今日も」一緒にいることへの感謝が自然にこぼれている。

「ありがとうなの」という語尾のやわらかさに、親しみや優しさがにじんでいます。

オレンジ色に染まる近所は、夕焼けの風景、穏やかな日常。

空気が薄い早い朝は、まだ眠気が残る朝の空気感や清々しさ。

傷ついたあの帰り道は、何かで落ち込んだ帰り道の記憶。

石ころ蹴飛ばしたは、そのときの感情を持て余して何気なくした行動。

このように「特別じゃない日常の風景の中にも、喜びも悲しみも全部詰まっているよ」というメッセージが伝わってきますね。

その全部を受け止めながら、感謝の気持ちで今を生きている、という心情が表現されています。

大切な人とのさりげない日常

だからね、ごめんね
ほんとは、すぐにね
謝りたかったんだ
ゆるして

それじゃあね、明日ね
手を振って分かれ道へ
見えなくなるまで
バイバイ

何か小さなすれ違いや後悔があったのか、心の中ではすぐに「ごめんね」と伝えたかったけれど、それができなかった。

そのために改めて勇気を出して「ゆるして」と素直に謝っている場面ですね。

ここには「意地を張ってしまったこと」「タイミングを逃してしまったこと」への悔いと、相手へのやさしい思いがにじんでいます。

関係を大切に思っているからこその謝罪ですね。

その後一度「またね」と別れるシーンで、「手を振って」という仕草が入ることで、言葉以上の温かさや名残惜しさが伝わります。

見えなくなるまで、から、その場を去ってもつい相手を見送ってしまう、その相手への愛着や大事に思う気持ちが表現されています。

最後の バイバイ は、とてもやさしく、また会えることを信じている別れ方ですね。

日常のささやかな情景・心の揺れ

今日あった事を話したいけど
全部ゆったら勿体無い
春風香る冒険
眠りに落ちる瞬間ってわからない
オレンジ色とさびしい気持ち
失敗した次の成功
友達とした約束
忘れてないのは僕だけ?

「今日あったことを全部聞いてほしい、話したい」と思う気持ちはあるけれど、それを一気に話してしまうのはなんだか惜しい、もったいないと感じている。

この「勿体無い」には、話すこと自体が相手との時間の楽しみだからこそ、少しずつ大切に共有したいという、相手との関係性への愛着が感じられます。

「春風香る冒険」は、春の陽気な空気の中で、ちょっとした冒険のような日常の出来事があったことが表現されています。
「冒険」と言っても大げさなものではなく、普段の中の小さな発見や楽しみのことでしょう。

「眠りに落ちる瞬間ってわからない」は、眠りに落ちるその瞬間は自分でも気づかないものだという、ふとした気づき。

これは、日々の流れや人生そのものの儚さ・曖昧さも重ねて感じさせます。

「オレンジ色」=夕焼けの情景や温かな色彩が示すように、1日の終わりや切なさ、少し寂しい気持ちが混ざっています。

「失敗した次の成功」=過去の失敗を経て得た成功。

失敗も無駄ではなく、積み重ねの中で生まれるポジティブな気づきが込められています。

誰かとの大切な約束をまだ覚えていて気にしているけれど、もしかしたら相手はもう忘れてしまっているかもしれない、という不安やちょっとした寂しさが込められています。

ここでも、「自分にとっては大事なことでも相手には違うかもしれない」という感情のズレや孤独感がさりげなく表現されていますね。

「わかってほしい」「見守ってほしい」

褒めてね。伸ばしてね。
せめて抱きしめてね
僕は頑張ったんだ
今日はね。
どこまで行けるかは
わからないけどね
見ててね。見ててね。
大丈夫やれるから。

「褒めて」「伸ばして」「抱きしめて」という言葉に、承認されたい、認められたい、安心したいという気持ちが表れています。

「僕は頑張ったんだ 今日はね」では、今日一日、目に見えないところでも頑張ったことを誰かにわかってほしいという、等身大の気持ちなのかなと思います。

普段は強がっているかもしれないけど、この瞬間は素直に「頑張ったから受けとめて」と伝えていて、とても人間らしい、愛おしい弱さと勇気です。

自分の未来や目標がどうなるかはまだわからないし、不安もありますが、それでも「やってみる」「進んでみる」気持ちがあって、「だから見守っててね」という呼びかけになっています。

「見ててね」が二度繰り返されることで、その思いの切実さや、誰かの存在が支えになっていることが伝わってきますね。

「大丈夫やれるから」と最後は自分に言い聞かせるように、少し前向きな気持ちで締めていて、この人なりの強さと希望を感じさせます。

人生を肯定して生きていく

宇宙の誕生
ママの、パパの愛情

上手くいかないな
はじめての感情

大人になっても
変わらないで居よう
離さないで居よう
忘れないで居よう

天に才と書こう
今日は早く寝よう

壮大な「宇宙の誕生」というスケールの大きな事象と、とても身近な「ママ・パパの愛情」という小さな世界が並べられています。

この対比によって、「どちらも奇跡であり、かけがえのないもの」だという価値観が見えてきます。

つまり、「生まれてきたこと」自体がすでにとても大きな意味を持っているんだ、というやさしい肯定感を感じます。

日々生きていれば「うまくいかない」ことも当然あり、それに伴って、「はじめての感情」も経験します。

ここには、大人になっても日々新しい感情や出来事に出会っている、そんな素直な驚きや戸惑いが含まれています。

「変わらないで居よう」では、純粋な気持ちや初心を持ち続けたいと思いが感じられます。

「離さないで居よう」では、大切なもの(愛情・人との絆)を手放したくないという思いが感じられます。

「忘れないで居よう」では、今の気持ちや思い出を忘れずにいたいという思いがそれぞれ感じられますね。

すべてが「今の自分」を守ろうとする意思が伝わってきます。

大人になることで何かを失いたくない、という願いが込められていますね。

「天に才(天才)」という歌詞は、天才てれびくんをもじった遊び心のある言葉遊びなのかなと思います。

「自分を肯定するように“天才”って書いてみよう」、そんなちょっとした自己肯定とユーモアが含まれているようです。

最後の「今日は早く寝よう」で一気にふわっと力が抜ける感じがして、無理にがんばりすぎず、明日につなげようというあたたかい締め方になっています。

まとめ

今回は、ミセスの大森元貴さんの楽曲『こたえあわせ』の歌詞の意味を考察してきました。

『こたえあわせ』は、日々の何気ない瞬間の積み重ねや一緒にいることの尊さをやさしく肯定し、ふつうの日々を愛おしく描いている、とても温かい楽曲です。

生まれてきた奇跡への感謝を感じますし、成長する中での葛藤や大切なものを守りたい気持ち、無理せず、自分を励ましながら生きていこうといった想いも込められている楽曲になっています。子供が聴いても大人が聴いても胸に刺さる、名曲ですね。

歌詞考察,音楽

Posted by p-s