羊文学『声』歌詞の意味を考察!月9ドラマ119エマージェンシーコール主題歌

羊文学の『声』は、2025年1月20に配信リリースされました。
この曲はフジテレビの月9ドラマ『119エマージェンシーコール』の主題歌となっています。
ドラマのタイアップとあって、楽曲もドラマと関係性がある歌詞となっていて、かなりドラマとマッチしていてハマってしまいます。
今回は羊文学の楽曲『声』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
この記事の目次
羊文学『声』歌詞の意味を考察

ここからは、羊文学の楽曲『声』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
「忘れられたらよかった」と苦しい心境を表現
羊文学の1番のAメロは、苦しい胸の内を吐露するような歌詞から始まります。
「忘れられたらよかった」「今も苦しいのは逃げ出す勇気もないから?」と、忘れたいくらい苦しいことがあり、そこから逃げ出してしまえば楽になれたかもしれないが、逃げだす勇気もなかったと歌っています。
逃げ出す勇気がなかったということは、逃げ出すことで誰かに迷惑が掛かってしまったり、逃げ出すという選択をする自分が情けなくて許せないから逃げられなかったということかと思います。
簡単に逃げ出す人も世の中にはいるかもしれませんが、この曲の登場人物は真面目で優しい人なのではないかと感じますね。
「沢山の仮面」とは、人が持っている様々な顔ということでしょうか。
家にいる時のリラックスした自分や、仕事や学校などで人前に出ている時にいる自分、好きな人の前の自分や嫌いな人の前の自分等、様々な顔があり、自然に出ている表情もあれば、仮面を被ったように作った表情もあると思います。
それらのいろいろな顔は、持っていることで様々な状況をやり過ごせる便利なものであり、持っていることで面倒くさくなったり疲れたりもすると思います。
そのため様々な仮面を持っていることはいいことなのか、その答えは?と問いますが、誰も答えることはできません。
仮面を持っていることで、いつもとは違う状況でも対処できることもあると思いますし、それはいいことだとは思いますが、でも・・・と、1番のAメロBメロが終わります。
サビはドラマの内容とも重なる
1番のAメロBメロの歌詞は、この曲の主人公の声ではなく、主人公の前にいる誰かの心の声を歌っています。
この曲の主人公は、サビの部分から登場し、AメロBメロで嘆いていた誰かの目の前に現れ、その人を助けようとしています。
AメロBメロで悩み苦しんでいる「あなた」が呼んでる声が聞こえると歌います。
そのあなたに対して何度も声をかけ、どんなに苦しんでいても必ずあなたを助けるから、私のことを覚えていてほしい。
あきらめないでほしいと歌っています。
「あなたの呼んでる声が聞こえてる」という部分の歌詞が、ドラマ『119エマージェンシーコール』の内容とも重なってきます。
ドラマは消防局の指令管制員の話で、119番に通報があった時に最初に電話で受ける役が主人公です。
「あなたの呼んでる声が聞こえてる」という部分は、電話越しに助けを求めている人の声と重なります。
この部分の歌詞によって、ドラマのストーリーと重なり、楽曲とドラマがしっかりとマッチしていることが視聴者にも伝わるようです。
2番のAメロで再び悩める人の声
2番に入ると、またこの曲の主人公の目の前にいる人の悩める声が歌詞となって表れてきます。
日々思い通りに行くことはなかなかないし、そんなに単純なことではない。
毎日が小さな戦いと表現するように、傍からみれば大したことはないようでも、その人にとっては小さな戦いの連続で嫌になってきているものです。
生活の中には様々な選択肢があり、どれを選んでも何の問題もない道というものは存在しないものです。
それが嫌になったりしますが、人にはそれでも前に進む理由がある。
だから苦しくても、嫌になっても前に進まなければならない。
そのように2番のAメロBメロでは歌っています。
その後の2番のサビでも、この歌の主人公は、悩める人に対して、とにかくがんばれと強く祈ると歌っています。
この曲の主人公自体にも悩みはあり、迷うこともあるとは思いますが、とにかく自分のことはさておき、相手の無事やがんばりを祈っているという強い思いが伝わってくる歌詞です。
未来のことは誰にも分からないと歌うラスト
よくテレビや書籍などで、人生におけるありがたいお言葉を話している人がいたりします。
その話は聞いていると気持ちが楽になり、その人のことも「すごいなぁ」と感心したりします。
その人たちは人生を知り尽くしているように見えたりもしますが、そういった人であっても未来のことはやはり分かりません。
みんな過去には後悔や悲しいこと、悩んできたことがあり、今も不安なまま生きていたりします。
将来もこうなってしまうんだろうなぁという不安も抱えていたりするかもしれませんが、未来はやはり分かりませんし、変えることもできます。
これまでの公開や悲しみ、悩み、今後の不安は自分にとっては必要なもので、これらを抱えて進んでいくことでどのような未来が見えてくるのだろうと、この楽曲のCメロの部分では歌っています。
そしてラストのサビでは、この曲の主人公が必ずあなたを助けに行くと力強く歌います。
主人公と相手の人は、様々な過去を一緒に過ごし、楽しいことも辛いことも一緒に経験してきた仲なのではないかと思います。
そんな2人の仲だからこそ、相手が辛い時には駆けつけるし、どんなに辛い時が長く続いたとしても、必ず明るい未来へたどり着けるようにするから、私のことを信じて頑張ってほしいということを最後の歌詞の中で表現されています。
まとめ

今回は、羊文学の楽曲『声』の歌詞の意味を考察してきました。
羊文学の『声』は、悩める人達へ「私がいるから大丈夫」と優しく寄り添い、語りかけてくれる曲になっています。
この楽曲に出てくる「あなた」は、人によって様々な人に当てはめて聴くことが出来ます。
ドラマ『119エマージェンシーコール』の主題歌なので、ドラマに出てくる助けを求めている人と捉えることもできますし、友達や子供、親など誰にでも当てはめることができます。
この曲が持つ切ない中に感じる力強さが、グッと心に響く名曲になっています。
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