嫌々の歌詞の意味を考察!HALVES一番人気の楽曲は難しそうな言葉遊び

2024年に入り、『嫌々』という曲がじわじわとヒットしています。
歌うのはHALVESというアーティスト。
まだ謎の多いアーティストですが、この嫌々という曲の再生回数が急激に伸びています。
この曲は2024年の1月にリリースされ、その後もHALVESは次々と新曲をリリースしていますが、嫌々という曲は徐々にヒットし始め、7月、8月、9月と、配信サービスの再生回数やYouTubeのMVの再生回数がどんどん伸びています。
嫌々という曲はデジタルでどこか感情の無い音楽が特徴でクセになります。
さらに歌詞も独特で、あまり聞いたことのない言葉が並んでいます。
一回聞いてだけでは分からない難解な歌詞に聞こえますが、HALVESが作った造語が並び、1つ1つ言葉を拾うととても面白い表現が散りばめられています。
そこで今回は、HALVESが歌う嫌々の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
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この記事の目次
嫌々の歌詞の意味を考察

嫌々の歌詞の全体を見ると、漢字がとにかく多いです。
一見難しそうな歌詞に見えますが、聞いたことのある言葉を組み合わせた新しい言葉が多く、意味が分からない言葉というのはあまりないです。
ただ、知っている言葉なのに普段組み合わせない言葉くっつくことによって、結果どういう意味で使われているのかが分からない言葉になってしまっているものもたくさんあります。
文章というよりは、一文一文区切られていて、文章としては繋がっていなくても、文と文の間の意味は繋がっているという感じになっています。
自分と世の中の人々のマイナスなイメージを綴っている
歌詞は全体を通して、歌の中の主人公の行動や感情を、世の中の人々と比較して皮肉っているような言葉が並びます。
歌詞の中に「嫌々」や「嫌」という言葉は出て来ません。
しかし歌詞を見ていると、嫌な人々やそういった人の考え方、嫌な世界のことを表現されています。
「嫌々」は世の中の人々のあるあるを、HALVES独自の新しい言葉で表現し、不思議な世界観が特徴です。
表現されているあるあるは、人間が持つどちらかというとよくない部分で、知識もないのに偉そうなことをいって優越感に浸っている人。
自分の考えや思想が正しくて、その他は間違っているような物の考えの人。
立派なことを話しているように見えるが、実は世の中でよく言われているような、簡単で当たり前の内容を話しているだけの人、といった感じです。
書いているうちに私の中の愚痴のようなものも湧き上がってきてしまいますが、今の世の中の人々を風刺しているように聴こえる内容です。
そして主人公は、そういった世の中の人々に言われる側の立場の人間で、周りの人間の価値観に合わせなければならないのか、今の世の中に上手く合わせていかなければならないのかといった苦悩を感じることが出来ます。
そういった歌詞は1番も2番も描かれています。
特徴的なのは、世の中には存在しない、でもありそうな言葉です。
漢字でずらずらと書かれている「独善的感情論」「感染性共感症」「被愛型未遂擁護」「先天的逃避願望」「ご都合主義医学療法」といった言葉。
どれも初めて聴く言葉ばかりで一見難しそうに見えますが、1つ1つかみ砕いて意味を考えてみると、なるほどそういうことかと納得できる言葉ばかりだと思います。
どれも周りによくいる人々を皮肉っているような言葉ばかりで、共感できるものばかり。
こうやって漢字で並べて新しい言葉として見てみると面白いですよね。
最後は主人公の感情や思いが綴られている
『嫌々』という曲は、ずっと文章というよりは言葉をずらーっと並べている歌詞が特徴で、楽曲は進んでいきますが、曲の最後は言葉の最後に述語も付き、ちゃんと文章になっています。
その部分は曲の中の主人公の感情や思いが表現されていて、曲の前半でずっと嫌な人々の嫌な世界が表現され、主人公はその混沌としている世界の中で悩みながら生きていますが、最後のところでそういった今の世の中を理解し、一歩踏み出していくような開けた思いが歌詞の中で表現されています。
その表現の仕方がずらーっと並ぶ言葉から語尾に述語が入った文章に変わっていて、聴いている方も少し解放感を感じることができます。
ただ、決して主人公がいい方向に進んでいったという訳ではなく、今の世の中のことを理解して、閉じこもっていた自分が少し開き直って考えを改めることができたといった感じで、主人公が変わっていくのはここからだという設定になっています。
ただ歌詞の前半のような、混沌とした世界の中で悩み、辛い思いをしている人は今の世の中にはたくさんいると思いますし、共感できる人は多いはずです。
そういった人々にとって曲の最後に歌詞は、少なからず救わる内容になっていると思いますし、これから少しでも前を向ける、前向きな歌詞と捉えることができると思います。

嫌々

ウェルテル
まとめ 嫌々な世界からの解放

今回は、ヒットしている『嫌々』の歌詞の意味について考察しました。
HALVESさんが歌う嫌々は、世の中にあふれる嫌な人々、その人たちの考え方を綴り、「こういう人いるよね」と聞く人の共感を呼びます。
今の時代、周りに合わせないと生きづらかったり、同じような立派な考え方を押し付けられたりすることが多く、それで辛いと感じている人も多いと思います。
そのため、この曲は多くの人々の胸に響いているのではないでしょうか。
一聴しただけで理解できる楽曲ではないので、最初はこの曲のメロディや聴き心地の良さでハマる人が多いとは思いますが、その後歌詞を詳しく紐解いていくと、世の中の人々への風刺が効いた深い内容の曲になっていて、さらに興味をそそります。
それは同じ年にヒットした「はいよろこんで」にも似たものがあり、今の時代生きづらさを感じている人が多いのだと気づかされます。
改めて自分のことや自分の周りの人々にも目を向けて、見つめ直し、この『嫌々』の中に出てくる嫌な人に自分がなっていないか、周りの嫌な人に振り回されていないかを確認して、自分の考えを改めていくのもいいかもしれません。
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