『今際の国のアリス』読み方は?Netflixでシーズン3が配信

Netflixで配信されている『今際の国のアリス』は、日本のサバイバル・スリラー/SFドラマシリーズです。
原作は麻生羽呂さんによる同名漫画で、現実離れした極限世界に放り込まれた若者たちの生き残りゲームを描いています。
シーズン1は2020年12月に配信され、シーズン2は2022年12月に配信されました。
いずれも世界的にヒットし、第3回アジアコンテンツアワードで「Best Creative賞」「Best OTT Original賞」「Technical Achievement賞」「Creative Beyond Border賞」「Best Actress賞(土屋太鳳)」といった賞も受賞しています。
Netflix Top 10 on-Globalでは9か国で1位を獲得するなど、ものすごいヒットとなりました。
そんな『今際の国のアリス』は、2025年9月にシーズン3が配信開始となっています。
これだけのヒットですが、まだ見ていない、あまり知らないといった人も多いのは事実だと思います。
そしてこのタイトル、「なんて読むの?」と思っている人も多いでしょう。
そこで今回は、『今際の国のアリス』のタイトルの読み方やタイトルの意味などを紹介します。

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この記事の目次
『今際の国のアリス』読み方は?

ここでは、『今際の国のアリス』の読み方を紹介します。
読み方は「いまわのくにのありす」
『今際の国のアリス』ですが、読み方は「いまわのくにのありす」と読みます。
普通に読もうとすると「今際」という字は「いまきわ」と読みそうですが、「今際」と二つの感じを並べることで「いまわ」と読むことができるようになります。
これは、「今際」という熟字訓だからです。
熟字訓とは、2字以上の組み合わせからなる漢字熟語を、1語の日本語で読む読み方をいいます。
初めて見た人ですぐに読める人は少ないのではないでしょうかね。
『今際の国のアリス』タイトルの意味は?
「今際(いまわ)」とは、「今際の際(いまわのきわ)」=死ぬ間際、命が終わる瞬間を意味します。
つまり「今際の国」とは、死と生のあいだの世界、あるいは「死後の世界」や「死を前提とした仮想空間」のような場所を示しています。
作中で主人公たちは突然現実世界から消え、命を懸けた“ゲーム”に挑むことになります。
この「今際の国」は、彼らが本当に生きているのか、死んでいるのか曖昧な、いわば“境界の国”として描かれています。
「アリス」は、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』から引用したものだと思います。
原作のアリスは、ウサギを追って“異世界”に迷い込み、奇妙な世界でさまざまな出来事を経験します。
同様に、『今際の国のアリス』の主人公・有栖(ありす)もまた、突然異世界に迷い込んでしまう存在です。
彼が置かれた“ゲームの国”は、『不思議の国』のように理不尽で、しかし人間の本質を映し出す場所になっています。
『今際の国のアリス』あらすじ
東京・渋谷。
何をするにも無気力で、現実から逃げるように日々を過ごしていた青年・有栖良平(ありす・りょうへい)は、親友の苅部大吉(カルベ)、勢川張太(チョータ)とともに、ある日ふざけて街中を走り回っていました。
しかし、逃げ込んだ渋谷駅のトイレから外へ出ると、街は一変します。
人影が一切消え、まるで世界のすべての人が消えたような東京が広がっていたのです。
途方に暮れる3人でしたが、夜になると突如ビルの明かりが灯り、そこには「ゲーム会場」の文字。
彼らは見知らぬ参加者とともに、命を懸けた「デスゲーム」に挑まされることになります。
ゲームをクリアすれば「ビザ」と呼ばれる滞在許可が与えられ、期限が切れると「空からのレーザー」で即死する――この国では、生き残るためにゲームに参加し続けるしかありません。
ゲームの内容はカードの種類によって異なり、「♦(ダイヤ)」は知能戦、「♠(スペード)」は肉体戦、「♣(クラブ)」はチーム戦、「♥(ハート)」は心理戦を意味します。
どのゲームも残酷で、容赦のないルールが支配していて、やがて有栖は仲間を失いながらも、同じく生き抜こうとする登山家の女性・宇佐木柚葉(うさぎ)と出会います。
二人は互いに支え合いながら、この“今際の国”の真相を探ろうとします。
旅の途中、彼らは「ビーチ」と呼ばれる拠点に辿り着きます。
そこでは、生き残ったプレイヤーたちが秩序を作り、全てのカードを集めれば「元の世界に帰れる」と信じていましたが、内部では支配と裏切りが渦巻き、権力を巡る争いが勃発します。
やがて凄惨な内乱が起き、多くの命が失われてしまうのです。
生き延びた有栖と宇佐木は、過酷なゲームの果てに、「この世界は何なのか」という核心へと迫っていきます。
彼らが直面したのは、現実と死の狭間にある世界――すなわち“今際の国”。
そこは、現実の東京で起きたある出来事の中で、彼らが「生死の境に立たされている」状態でした。
数々のゲームを通して、有栖は仲間の死や後悔を背負いながら、「生きる意味」と「他者を想うことの尊さ」に気づいていき、最終的に、彼らは現実世界へと帰還しますが、その先にあるのは決して“元通りの日常”ではなく、失ったものと向き合いながら新たに生きるという選択でした。
『今際の国のアリス』は、極限の状況で人間の本性をあぶり出すサバイバル・スリラーであり、同時に「生と死」「孤独と絆」「希望と絶望」を問う物語でもあるのです。

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まとめ

今回は、Netflixで配信されている『今際の国のアリス』のタイトルの読み方や、タイトルに込められた意味などを紹介しました。
『今際の国のアリス』の読み方は「いまわのくにのありす」です。
『今際の国のアリス』=「死と生の境界の国に迷い込んだアリス(=有栖)」という意味で、「生きるとは何か」「人はなぜ死を恐れ、なぜ生を望むのか」といったことも考えさせられるような作品になっています。
シーズン3が始まったので、これを機にシーズン1から制覇してみてはどうでしょうか。








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