スキズ(Stray Kids)『Hollow』歌詞の意味を考察!3rdミニアルバムの表題曲

Stray Kids(通称スキズ)の『Hollow』という楽曲のMVが、2025年6月11日に公開となりました。
この楽曲は6月18日に発売される3rdミニアルバム『Hollow』の表題曲となっています。
スキズのファンからは「かっこいい」「引き込まれる」と評判で、スキズのファンではない人達からの評判もいいようです。
そこで今回はスキズの楽曲『Hollow』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
この記事の目次
スキズ(Stray Kids)『Hollow』歌詞の意味を考察

ここからは、スキズ(Stray Kids)の楽曲『Hollow』の歌詞の意味を考察していきます。
満たされない内面の虚しさ、孤独
目もくれず 前見て走ってきた 引き寄せられたように ここまで、ただ
僕のbucket listには たくさんのチェックが なぜか 満足できない僕は
周囲のことを顧みず、ひたすら前だけを見て努力してきた。
何かに導かれるように突き進んできたが、それは明確な目的というより“ただ”という空虚さがある。
やりたいことリストは達成してきたはずなのに、心は満たされない。
成功や夢を追い続けた結果、目的の喪失感や、努力そのものが虚しく感じられるような感覚が込められています。
自分の心を埋めてくれる何か(誰か)を探し続ける姿が表されていて、でも明確な「答え」も見つからない。
まさに「hollow(空虚)」な状態から始まります。
誰か 想い満たして 渇き癒して Trying 繰り返す 答えもなく
どんな言葉も足りない どうかお願い、もう I can’t take it no more
他人に自分の心の渇きを癒してほしいと願っているが、それも叶わず、模索を続けている。
誰かの慰めの言葉すら、自分を救うには不十分でもう限界だ、という切実な叫び。
自分の心を埋めてくれる何か(誰か)を探し続ける姿が表現されています。
けれど明確な「答え」も見つからない。
これまたまさに「hollow(空虚)」な状態で、心の限界点に来ていることを示しています。
周囲とのつながりが感じられない孤独さや、救いのなさが伝わります。
「何のために生きているのか」「本当の幸せとは何か」
全て抱きしめ 走っても why do I feel hollow
どんな場所に居ても 孤独になる I’m alone
愛が必要なのか 一人で居るほど 無理やり満たしても I’m so…
全てを受け入れて進んできたのに、心は空っぽ。
人がいても、どこにいても孤独を感じる。
自分には愛が必要なのかもしれない。
でも一人で過ごす時間が長すぎて、無理に何かで埋めようとしても満たされない。
外的な環境や物理的な「誰か」がいても、心のつながりがなければ孤独は癒されないという矛盾が表現されています。
「Never alone」という言葉が皮肉のようにも響きますね。
孤独を埋めるために「何か」を探しても、結局それは仮の満足でしかないし、真に必要なのは「愛」や「つながり」であることに気づき始めているという歌詞のようです。
輝きの裏の闇
最近の気分は ♯(シャープ)より ♭(フラット)
こだわり築いた キャリアのstack
Hall of Fame まだ先 遠くて
Shinin’ star その裏は all in black
気分が高揚している(♯)よりも、沈んでいる(♭)という状態。
自分の信念や努力によって積み上げてきたキャリア。
名声や栄光の場所(Hall of Fame)はまだ遠い。
輝いているスターの裏には、真っ黒な(闇のような)部分がある。
音楽用語を使って感情を表現しているところが秀逸で、感情のトーンが「低く、落ち込み気味」なことを詩的に表しています。
プライドを持って築いてきたキャリアだけれど、それが今は何か重荷にもなっているような含みを感じさせます。
目標に向かって努力してきたけれど、そのゴールはまだ見えない。
到達できるかどうかも不安な気持ちが表れています。
表面的な成功や輝きの裏で、本人が抱えているプレッシャー、苦悩、孤独があるというリアリティ、自己開示の深さが表現されています。
+より – に向く目が 無駄繰り返していないか
気が抜けたようで全てが 辛くて
ポジティブよりネガティブにばかり目が向いて、「自分の努力は無駄だったんじゃないか」と感じている。
気力がなくなり、何もかもがしんどく感じる。
成長の過程で自信が揺らいでいる状態で、何のために頑張ってきたのかを見失い、過去すら否定しそうになる精神的な疲弊がにじみます。
バーンアウトや、心の疲労感を強く感じ、頑張りすぎた結果、燃え尽きたような感覚です。
誰か 想い満たして(みたして) 渇き癒して(いやして)
Trying 繰り返す 答えもなく
どんな言葉も足りない どうかお願い、もう I can’t take it no more
誰かに自分の想いや寂しさを受け止めてほしい。
でも、何度試しても報われない。
どんな慰めの言葉も、自分には響かない。
もう限界だ。
ここでも「他者への依存」ではなく、「つながりの希求」が感じられます。
心の奥にある“空白”を埋めたいという願望が、切実に表れています。
精神的な限界点を迎えている主人公の心の叫びが聞こえ、側から見えない苦しみを誰かにわかってほしいという思いと、それが叶わないことへの絶望です。
雲の中のmoon
光りない夜
名前もない心 ah ah
空を彷徨う
雲に覆われて見えなくなった月。
月すら見えない、真っ暗な夜。
自分が誰かもわからないような、アイデンティティの喪失。
行き先もわからず、空の中を漂う。
月は本来、夜の中で静かに輝く存在ですが、雲に隠されて光を失っている。
これは、本来の自分や希望が見えなくなってしまっている状態を象徴していると考えられます。
心の中の光(希望や支え)が完全に失われた状態で、先が見えない不安や、精神的な暗闇に包まれている様子を表しています。
自分の「心」に名前がない=自分が何者かが分からない、定まらない。
生きる意味や存在価値が見つからないという深い内面の迷いがここに込められています。
「空」は自由の象徴でもある反面、方向性を失った魂や心が浮遊している様子も連想されます。
地に足がついておらず、どこにも居場所がない感じ。
まとめ

今回は、Stray Kids(スキズ)の楽曲『Hollow』の歌詞の意味を考察してきました。
スキズの『Hollow』は、内面の空虚さ(hollow=空っぽ、虚無)を軸に、現代に生きる若者の孤独・葛藤・渇望・自分探しを繊細に描いた楽曲になっています。
爽やかな曲に対して切ない感情が表れていて、とても心に刺さる楽曲になっていると思います。
これからも聞き続けていきたい楽曲です。
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