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『ブルーアンバー』MVの意味を考察!back numberのドラマ主題歌

2025年5月3日

back numberの楽曲『ブルーアンバー』は、2025年4月21日から放送されるカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『あなたを奪ったその日から』の主題歌として書き下ろされたバラード曲です。

楽曲を制作したボーカルの清水さんは、楽曲制作にあたり「人間はたくさんの細胞の集合体なので、全ての判断において『全細胞一致の可決』とはいかない」と話し、登場人物それぞれの「理由の先の意思や覚悟」を描いていると語っています。

『ブルーアンバー』はドラマの主題歌として書き下ろされたので、ドラマ『あなたを奪ったその日から』の内容に沿った楽曲になっています。

ドラマは、食品事故で子どもを失った母親・中越紘海が、事故の加害者の娘を誘拐するという復讐劇を描いていますが、清水さんは、楽曲がドラマの登場人物の心情に寄り添い、物語の深みを増す役割を果たすことを意識して制作したと述べています。

『ブルーアンバー』にはMVが存在しますが、このMVはドラマ仕立てになっていて、その内容はドラマとは違った意味が込められています。

楽曲をドラマの視点とは違った新たな解釈で描かれていて、3分半程の映像作品ですが、主題歌となっているドラマ以上とも言えるような完成度となっています。

そこで今回は、back numberの楽曲『ブルーアンバー』のMVの意味を考察していきたいと思います。


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『ブルーアンバー』MVの意味を考察

ここからは、back numberの楽曲『ブルーアンバー』のMVのストーリーの意味を考察していきます。

ドラァグクイーンとして生きる主人公

『ブルーアンバー』のMVの主人公は、ドラァグクイーンとして生きる男性。

ドラァグクイーン(drag queen)とは、主に男性が女性の外見や仕草を誇張して演じるパフォーマーのことを指します。

ドラァグクイーンは「男性が女性になりたい人」ではなく、「女性的な装いやパフォーマンスを通して芸を行う人」であることが多く、実際の性自認は人それぞれなので、今回のMVの男性が実際には性同一性障害等を持っているのかは分かりませんが、『ブルーアンバー』の歌詞の中にあるように「人様に見せるものじゃない」と感じてはいるのかなと思います。

男性が女装をする時、髪の毛は母親と同じ髪型にしています。

これは母親への憧れ、愛情を感じますが、母親への申し訳なさ、後ろめたさからそのような髪型にしているようにも感じます。

男性は母親に、ドラァグクイーンとして生きているということを伝えているのかは分かりませんが、MVの最初、母親の家に飾られている子供との写真の中に、ドラァグクイーンの格好をした男性の写真も一緒に飾られているので、早くから母親は息子がドラァグクイーンとして活躍していることを知っていたのだと思います。

写真を見ても、母親と子供の写真しかないので、母子家庭で、女手一つで育ってきたということも分かります。

認知症の母親に会いにいく

MVの中で、男性の母親は認知症を患っているのか、身体的になのかはわかりませんが、自宅で一人暮らしをしながら介護を受けている状態であることが分かります。

主人公の男性はドラァグクイーンとして以外に、マッサージとしても働き、生計を立てているようです。

そんな忙しい毎日の中で、母親に会いにいきます。

途中、男性が一人で家で卵焼きを作って食べている映像が流れますが、これは母親が作ってくれた卵焼きが好きで、マネて作っているのかもしれませんね。

また、ドラァグクイーンとして華々しく活躍している姿と、一転して孤独で質素な生活もしているという対比が切なく感じられます。

母親は、不自由な体にも関わらず、一人で家の外に出て、海へ行き、今にも海の中に体を投げ出そうとしていて、男性がその姿を見つけ、呼び止めます。

おそらく男性は、定期的に母親のもとへ帰っていたのでしょう。

その時にお互いの唇に紅を引きあっています。

男性の手や唇が震えているのが印象的で、元々子供の頃から女装に興味があったのかもしれませんが、大人になった今、母親も自分の個性を理解して息子の自分に化粧をしてくれるということに喜びを感じ、憧れていた母親に化粧をできることに喜びを感じているのではないかと思います。

また、こんな息子で、こんな母親でごめんねという気持ちも込められていて、『ブルーアンバー』の歌詞にある「きれいよ」という言葉が、息子から母親に、母親から子に伝わっているような気がします。

また同時に、男性が悩み苦しんできた自身の個性に対しても自身で肯定できた瞬間でもあって、そんな自分に対しても「きれいよ」という言葉を掛けているようにも感じます。

男性が子供の頃、カーテンで遊ぶのが好きだったのだと思います。

その遊びを大人になって母親と一緒にして笑い合っている姿も感動的です。

カーテンで一瞬隠れる二人は、誰にも邪魔されることのない二人だけの世界を表現されているようにも感じます。

海で見つけた母親をおんぶして、二人で笑いながら海辺を歩くシーンは、隠すことなくすべてをさらけ出した二人の素の姿を感じる事が出来ます。

最後に男性はタクシーの中で笑っているような、泣いているような何とも言えない表情をして、MVは終わっていきます。

やはりうれしさと申し訳なさ、両方が複雑に心には残っているのは変わらないのかもしれませんね。


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まとめ

今回は、back numberの楽曲『ブルーアンバー』のMVのストーリーの意味を考察してきました。

ドラマの主題歌の書き下ろしとしてリリースされた楽曲ですが、MVではまた一味違った映像作品となっています。

とても完成度が高く、感動する作品です。

楽曲と一緒に楽しんでいきましょう。

歌詞考察,音楽

Posted by p-s