『ころしちゃった!』歌詞の意味やMVを考察!ダンスもバズったボカロ曲

ボカロPの夏山よつぎさんが制作した楽曲『ころしちゃった!』は、初音ミクが歌唱する楽曲です。

リリースは2024年3月15日で、2025年9月4日には別バージョンとしての「リミックス版」がリリースされています。
恋愛への執着や精神的な不安定さを、あえてコミカルでキュートな世界観で描いた曲で、歌詞の考察もネットの中では盛り上がっています。
また『ころしちゃった!』の楽曲を使用したダンスも人気で、TikTok等で流行っています。
そこで今回は『ころしちゃった!』の歌詞の意味の考察やMVを流行しているダンスについて紹介します。

この記事の目次
『ころしちゃった!』歌詞の意味やMVを考察!

ここでは、『ころしちゃった!』の歌詞の意味やMVを考察していきます。
前半は主人公の混乱と後悔
「ころしちゃった」という歌詞から始まります。
歌詞だけを追うと、主人公が誰かの命を奪ってしまって、目の前で亡くなった人を見ていると言えます。
「ルージュに映った水溜まり」は、亡くなった人の体から流れる血でしょう。
MVを見ると、そのつもりはなかったのに命を奪ってしまった、どうしようという表情が見てとれます。
「Crisis(クライシス)」は危機や重大な局面という意味です。
主人公が目の前の重大な危機に対して、これからどうしようと頭の中をフル回転させて考えている様子が分かります。
MVでは周りで見ている野次馬が、「かわいそうに」と亡くなったことを悼みながら、犯人である主人公を冷たい目で見ています。
主人公は頭の中がパニックで何も考えられない状態です。
「ころしちゃった」時の記憶が、断片的にフラッシュバックして思い起こされています。
とにかく現実逃避したい気持ちになり、とりあえず早く寝てしまおうとしますが、思うように寝ることはできません。
「ころしちゃった!! 嫌ァァァァ…」では、やってしまったぁという心の叫び、混乱が読み取れます。
ここまでの前半部分は、主人公が誰かの命を殺めてしまって後悔している様子。
現実を受け止めきれずに混乱してしまっている様子が描かれています。

後半は世間が主人公の命を奪う
「はーい。どなたです?アンタは」以降の歌詞では、主人公意外に『世間』や『マスコミ』が登場します。
ここからは現代社会に対する風刺がかかっていて、最近のSNSでの誹謗中傷に対してのアンチテーゼにもなっているのだと思います。
マスコミや世間一般の人が、今回の事件に関して、犯人が悪い!と一方的に断罪しています。
一体主人公と亡くなった人の間に何があったのかは関係なく、大勢でまとまって悪者を叩くことを正義と思って、気持ちよくも楽しくもなってしまっています。
そういった周りの人の反応に対して、主人公は精神的に追い詰められていきます。
周りからの攻撃的で冷たい反応に耐えられないので、とにあえず謝って、もう来ないで、もう許してと思っています。
インサイトとは、言語化されていない心理や本音のことで、ルサンチマンとは弱者が強者に対して抱く憤りのことです。
後半の部分でいうと、主人公が弱者で、世間やマスコミが強者になっています。
主人公としては言いたいことはあるし、周りが言っていること以上にもっと複雑な何かがあると訴えたいのだと思いますが、今の状況で何を言っても無力であることを悟ってしまっています。
そして主人公は、そういった世間の多数の声に精神的に押しつぶされてしまいます。
歌詞の中に「裁判長」と出て来ますが、これは本当の裁判を受けている様子ではなく、世間の人が勝手に主人公を裁いてしまっている、世間の声が「裁判長」ということになります。
主人公はもう早く楽になってしまいたいということで、結局は自分で自ら命を絶ってしまいます。
ここで、それまでは平仮名だった「ころしちゃった」が漢字になっています。
これは世間の声が主人公の命を奪ってしまったことと、主人公が最初に誰かの命を奪ってしまったことを区別しています。
漢字の方がよりリアルなイメージが湧きますし、平仮名だと、本当に命を奪ってしまったのか、一体何が起きているのか分からないといった、無邪気な感情にも聴こえます。
漢字の部分は、世間の心無い適当な正義の声が、犯罪者かもしれないがそれでも1人の人間であった主人公の命を奪ってしまったという意味になっています。
ただ前半で主人公が「ころしてしまった、どうしよう」と混乱しながら必死で考えていた時とは違い、世間は主人公がいなくなってもヘラヘラ笑い、自業自得だといったような軽い感じで捉えられています。
MVを見ても、感情がないようなヘラヘラした表情が描かれています。
本当は主人公は冤罪であるという説
歌詞とMVを見ていると、ひょっとして主人公は人の命を奪ってないのではないか、誰かに嵌められて、犯人に仕立て上げられているのではないかという風にも考えられます。
MVの最初の方で、主人公が目を開くような演出があり、目を開くと目の前に倒れている人が映し出されています。
そして「あれ、わたしがやっちゃたの?」と混乱が始まり、最終的には私がしたのかどうかわからないが、私がしたってことでいいので楽にしてほしいと思っている主人公という風にも見ることができますね。

『ころしちゃった!』ダンスとは?

ここからは、TikTokでバズった、『ころしちゃった!』の楽曲を使用したダンスについて紹介します。

2人で踊る動画
TikTok等では、『ころしちゃった!』の楽曲に合わせてダンスを踊る踊ってみた動画が流行っています。
ダンスという程激しく踊るものではありませんが、ダンスは2人以上で踊ります。
最初1人が何かを持って相手を攻撃するような振り付けがあり、その後二人で楽しそうに歩いて、今度は違うもう1人が何かを持って相手を攻撃するような振り付けがまたあり、最終的に片方が倒れる演出がある時もあります。
親目線で見るとちょっと不謹慎で「やめなさい」と言いたくなるかもしれませんが、若者はこれもエンターテインメントの1つとして、楽しみながら踊っているようですね。

まとめ

今回は、『ころしちゃった!』の歌詞やMVの意味を考察してきました。
楽曲としては、ころしてしまった犯人のことよりも、その事実に対して周りの関係ない世間一般の人が勝手にその犯人と思われる人のことを攻撃し追い詰める、現代のSNS等での誹謗中傷を表現したような楽曲になっています。
ポップな楽曲ではありますが、すごく考えさせられる楽曲だなと感じました。
そんな『ころしちゃった!』を使用してダンスを踊る動画も流行っています。
今ではいろいろなこと、ものを娯楽として表現する時代で、この曲もこのように消化されているのかと、驚かされた動画だなとも感じました。








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